停止教室のヴァンパイア
もう一人の『僧侶』×ちょっとした鍛錬
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コカビエル戦でもよく戦ったとかで。だから上層部の奴らが解禁した訳か。
「封印前だったら、無意識に神器の力が高まる事で日々力が増している状態だった。俺が聞いた話では、将来的に禁手化が出来るそうだから封印されたと聞いたぞ」
「まあそうよね。禁手化が如何に危険な代物で、制御不能のギャスパーが禁手化が可能になると危うい状態ではあったわ。私の評価が認められた為、今なら制御できるかもしれないと判断したそうよ。何しろ祐斗を禁手に至らせたから評価されたのでしょうね」
「能力的には朱乃に次いで二番目なのでは、と俺は思っている。ハーフとは言え、由緒正しき吸血鬼の家柄でもあるし、強力な神器も人間としての部分で手に入れている。人間が魔法使いとして扱える魔術にも秀でているし、本来なら一つで済みそうじゃないけどな」
「部長さん。吸血鬼って太陽に弱いと聞いていますがギャスパーさんは大丈夫なんですか」
アーシアの問いに部長は頷く。
「彼はデイウォーカーと呼ばれていて、日中活動できる特殊な吸血鬼の血を引いてるから問題はないわ」
「封印後はあの部屋にいた訳だが、実は俺と一緒に日中活動していたのさ。土日に一回な。お蔭で太陽光も克服出来たし、血の件も問題ないから安心した方がいいぞ部長」
「これは驚いたわね、封印前は光も血も苦手だったはず。なのにそれを克服したって言うの」
「はい。もちろん血は一誠さんだけですから」
血液も俺のみとして飲んでいる。初めは大変だったが、俺特製増血剤を飲んでいる為なのか前よりマシな方となっている。部長はこれから、三すくみ会談の打ち合わせでいなくなるそうだが、その間俺の血を飲ませる為に増血剤を飲んだ。
「ギャスパー、そろそろお腹減ったろ、俺の右腕を噛めよ。そして吸え」
「では頂きます。ちゅー、うん。相変わらず人間の血は美味しいです」
「一誠さんは大丈夫なんですか?」
「ああ、この増血剤を飲めば楽だ。それに神器の力もカットしてあるから、純正人間からの血液だから問題なく吸える。それにちょっとくすぐったいがな」
「私達悪魔ではなく、人間の血を好む訳か」
「それに俺限定だからな。他の人間から血を飲ませる訳にはいかないし、ギャスパー曰く俺の血じゃないとダメらしいよ」
ギャスパーの食事が終了後、体力作りだとゼノヴィアは言ったが既にやってるので特訓と言うより鍛錬でやった。単純に走り回っていただけだが、ギャスパーは血を飲んだお蔭かいつもより元気に走り回っていた。
ゼノヴィアは、聖剣デュランダルを振り回しながら走り回っていた。ギャスパーは、軽く走っては避けていたりしてた。朱乃は『女王』だから部長に付きっきりだが、何故か祐斗も呼ばれたようだ。サーゼクスが祐斗の禁手化について詳しく知りたい
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