停止教室のヴァンパイア
もう一人の『僧侶』×ちょっとした鍛錬
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ャスパーが持つ神器説明をしていた。
「『停止世界の邪眼(フォービトゥン・バロール・ビュー)』ですか?」
アーシアの問いに俺は答えたが、ギャスパーはノーパソに無線ランで仕事していたが、今は休憩中であるのでソファに俺の隣に座っていた。
「視界に入った物の時間停止出来る神器で、人間や悪魔などの行動も停止させる事が出来るんだが、使い手よりも上位の実力者を停止させる事は出来ない。視覚を利用するという特性上弱点も多いが、使いこなす事が出来れば、任意物体の時間のみ停止させると言う使い方も可能となる」
「そんな強力な神器があるとはな、時間を止めると言うのは反則級では?」
「赤龍帝や白龍皇のも反則級だぜ?倍化の力や半減の力も反則だからな」
「確かに。では何故封印されてたのだ?」
「今まで扱え切れなかったからなのよ。それ故ギャスパーは今日まで封じられていたのよ。無意識に神器が発動してしまうのが問題視されていた。でも今なら問題ないわね、封印前よりマシになった方よ。これも一誠のお蔭だけど、この事は魔王様も知ってるの?」
「知らないと思うぞ。この事について、サーゼクスには一切知ってない」
俺はそう言って紅茶を飲んだが、ノーパソで自分の隊の報告書を見ながら話をしていた。ふとアーシアが質問してきた。
「強力な神器を持ってるのなら、部長の下僕に出来ましたが『僧侶』の駒1つ消費で済みましたね」
「それは変異の駒で済んだ事だ」
アーシアは?になっていたので、代わりに部長の手元に1冊の本が出てきてペラペラとページをめくりとあるページをアーシアに見せた。そこに書かれていたのは、悪魔の駒についての説明書だった。
「ミューテーション・ピースですか?」
アーシアの問いに祐斗が答える。
「通常の『悪魔の駒』とは違い、駒を複数使うであろう転生体が、一つで済んでしまう特異な現象を起こす駒の事だよ。だいたい上位悪魔の十人に一人は一つぐらい持ってるよ。『悪魔の駒』のシステムを作リ出した時に生まれたイレギュラーで、バグの類らしいけどそのままにしたとか。ギャスパー君はその駒を使った一人何だよ」
「つまりレアな駒を使ったという訳だ、ちなみに俺の駒である黒の駒は変異の駒は存在しない。最初から強力だからな」
祐斗と俺の説明で、納得したアーシアとゼノヴィア。詳細な説明すると面倒だから簡潔にした。ギャスパーはもう少ししたら禁手に至りそう何だが、俺の特訓だと半径五百mまでなら時間停止可能領域となっている。類稀なる才能の持ち主として、無意識に神器の力が高まる事らしいと聞いた事がある。
ここまで苦労したが、これもアザゼルが持つ神器研究のお蔭だ。アザゼルは神器研究をしてるから、今回役に立った訳。部長の株も上がったらしいが、前回の
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