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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico37竜の矜持〜The 0th task force : Dragon Heart〜
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†††Sideルシリオン†††

ついに“ケリオンローフェティタ”が顕現した。全長14km、全幅5kmという超巨大な転移門。現代の次元世界にその偉容を見せつけている。
初見は幼少の頃だった。フノスがカノンを“アンスール”へとスカウトし、それを承諾したカノンを迎えに行った時だ。その巨大さに、フノスに同行した俺やイヴ義姉様、3人そろって度肝を抜かれたものだ。そんな転移門がとうとう・・・。

(フィレス二尉からの報告ではアールヴヘイムへ繋げることが出来る状態なのだということは判っている。あの巨大さだ。少し開いて出来た隙間だけで、こちらの次元とアールヴヘイムの在る次元を行き来できるだろう)

ガアプ課長のスキル・強制聴取によってリンドヴルム兵から引き出された情報によれば、リンドヴルム本拠地であるここ天空城レンアオムの下層には次元航行艦やらロストロギア艦など数隻が停泊するドックがあるという。
そして今、そのドックより艦が2隻出港したと聞いた俺は、はやて達からひとり離れてその艦を追うことにした。手にする“エヴェストルム”の神秘カートリッジを2発ロード。穂に刻まれたルーン文字がその神秘に反応して発動し、ただのデバイスが神器へと昇華される。それと同時に、その影響で俺の魔力炉(システム)の稼働率が上昇し、俺自身も魔導師から魔術師へと昇華する。

『ルシル! アリシアだけど! フェイト達がハート2の結界に閉じ込められちゃったんだけど!』

レンアオムの下層へ向かうために飛んでいる最中、ジャスミンで留守番しているアリシアから念話が入った。ハート2への戦力は十分とは言えないが、真っ向から戦って一方的に倒されるような戦力じゃないと思っている。だから『大丈夫だ、信じろ!』それだけを言ってやる。確かに気にはなるが、それ以上にシュヴァリエル達を止めなければ、という気持ちが強いため俺は引き返さない。

『そんな・・・、ルシル!』

『アリシア。特戦班総出に加えてフィレス二尉が居るんだ。大丈夫、大丈夫だ、信じろ。っと、切るぞ。そろそろ戦艦と接敵するからな』

『ちょっ、それ、つめた――』

半ば強引だったが念話を切る。そして、全体的に灰色をした三日月状の戦艦2隻を目視した。形状からしてロストロギア艦なのだろう。意識を集中させ、シュヴァリエルに付着させた魔力――イシュリエルの神秘を探り、シュヴァリエルがどちらの艦に乗っているのかを当てる。

「・・・っ! 見つけたぞ、シュヴァリエル!」

当たり前と言うかなんと言うか、先頭を往く戦艦から反応が返って来た。相手はロストロギア。管理局員としては認知されていないロストロギアを独断で破壊するわけにはいかないんだが・・・。

「緊急事態につき申し訳ありません!」

機動一課が回収した神器全てから魔力
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