暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico37竜の矜持〜The 0th task force : Dragon Heart〜
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にかしないとこの結界は解除されない。

「アルフさん。すずかさんの言う通りです。ルシルさんもハート1・シュヴァリエルとの戦闘を開始したようです。となれば、リンドヴルム首領の乗っているであろうあの艦は今、何の制限も無く転移門へ行けます」

「神器が数多く眠る次元に、リンドヴルムが行くようなことがなったらまた、こんな神器での争いが・・・」

ベッキーちゃんとセレスちゃんの言うように、首領の乗ってる艦はフリーになってる。それを食い止めるためにも、“ケリオンローフェティタ”――ケリオン君を救い出すためにも、ハート2は絶対に倒さないといけないんだ。

「うむ。現在レンアオムはルシリオンにとって有利な戦場になっているとは言え、シュヴァリエルはあまりにも強い。撃破するにも時間は掛かるだろう」

「そう。故にこそハート2の撃破は急務、だ。とにかく奴を無力化する。行くぞッ」

「スノーホワイト! みんなにブーストを!」

私以外のメンバーにブースト魔法を掛ける。時間帯が夜なら良いんだけど、生憎と今は午後3時(この世界でのだね)だから、私のブースト――レガリアは使えない。あぁ、でも、アリサちゃんのブーストは使えるね。それはともかくとして、さっきみたいに前線に出るような真似は控えて、魔力が尽きるまで私は補助に徹しないと。それが一番なんだから。

――紫電一閃――

「うっしゃぁ! アイゼン、ラケーテンフォルム!」

――ラケーテンハンマー――

「よーしっ! 女神の鉄拳(ディオサ・プーニョ)!からの・・・っ!」

――氷閃刃(イエロ・コラソン)――

セレスちゃんの魔術が先制。ハート2の足元から勢いよく突き出て来た氷の拳が、ハート2を殴り飛ばした・・・ように見えたけど、殴ったのは足元に展開されたシールドで、ハート2はシールドごと吹き飛ばされただけで直撃じゃなかった。

「「はぁぁぁぁぁぁッ!」」「うらぁぁぁぁぁぁッ!」

宙を舞うハート2へとデバイスを振り降ろしたシグナムさん達。3人の一撃がハート2の張ったシールドに当たった。ヒビ1つと入らないシールドだけど、同方向からの同時攻撃の衝撃でハート2は瓦礫へ向かって急落下して・・・瓦礫や粉塵を撒き散らせながら突っ込んだ。

「ザフィーラ!」

「承知! 穿て、鉄杭!」

――破城の戦杭――

ハート2の落下地点直上に現れたのは長く巨大な杭。ソレが勢いよく落下して、ズドンッ! 空に居る私たちに届くほどの衝撃波と轟音が響き渡って、瓦礫や粉塵が周囲に吹き飛ばす。その中で見えたのは杭の一撃をシールドで食い止めながらも地面に体が半分埋まってるハート2の姿。

「リイン!」

『はいですっ!』

「『遠き地にて、闇に沈め! デアボリック・エミッション!!』
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