暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico37竜の矜持〜The 0th task force : Dragon Heart〜
[3/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
けど。
頭上には虹色に光り輝く環があり、背中からは純白の翼が4枚、衣類1枚と身に纏っていない彫刻のような真っ白な体。その正体は、人工的に造られた生命体・ホムンクルス。ルシルやシュヴァリエルら“エグリゴリ”以上の神秘を有するっていう、伝承だけでしか知らない天使を宿す為だけの器・・・。

(ん? 神器の書、ヒドゥンカリグラフィを持ってない・・・?)

ハート2の手には天使を召還するための魔導書が無かった。これじゃ神器封印の札を貼り付けることが出来ない。最悪なんだけどぉ〜・・・。

「邪魔をしないで! スノーホワイトッ!!」

――パワーブースト・ガンファイアフォース――

「リフレクティブミラー! フローズンバレット・リバウディングシフト!」

すずかがハート2の周囲に反射鏡を数枚と展開。そこに冷気弾を8発と連射すると、冷気弾は反射鏡内部で24発に分裂・高速反射した後、ハート2の前後左右・頭上からと連続着弾。ボフッと冷気爆発が起きて、ハート2の姿が真っ白な冷気に呑み込まれた。

「すずかちゃん・・・」「すずか・・・」

ガチギレしてるっぽいすずかの全力攻撃をまともに受けたハート2だったけど、薄れていく冷気の煙の中から余裕の佇まいをわたし達に見せつけてくれた。すずかは「早く結界を解いてッ!」続けて冷気砲撃・バスターラッシュを放った。ここまで敵意と攻撃を与えればハート2だって反撃するはず。だけど、「ん・・・?」ハート2は何もしないで直撃を許した。

「スノーホワイト! 次の魔法を! みんなも早く! ハート2を倒さないと! ルシル君が行っちゃう! ケリオン君を助けないと! 早く!」

「お、落ち着いて、すずかちゃん!」

「猪突猛進なんてらしくないわよ、すずか!」

「すずか、冷静になって!」

なのはとアリサとフェイトが、すずかを押さえに掛かった。すずかは「離してよ、なのはちゃん、アリサちゃん、フェイトちゃん!」3人を振り払おうと暴れる。わたしはフィレスとセレスとベッキーに目配せ。すずかを冷静にさせるには、わたし達も参加しないといけない。

『シャルロッテ様! よろしくお願いします!』

『了〜解。少しの間の筋肉痛は勘弁してね!』

シャルロッテ様と人格交代を行う。わたしの意識は深く沈んで、代わりにシャルロッテ様が浮き上がって行く。そうしてわたしはシャルロッテ様の視界から外界を把握することになった。ユニゾンデバイスのリインに訊いてみたけど、はやて達とのユニゾン中も今のわたしのような感じなんだって。

「みんな。やる事は変わらない。ハート2を墜とす。いいね? シャルロッテ・フライハイト。イリスに代わり、いざ参る!」

シャルロッテ様はそう言って、“キルシュブリューテ”(急ピッチでドクターに直して
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ