暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico37竜の矜持〜The 0th task force : Dragon Heart〜
[2/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
と神秘を吸収し、そして結晶化させた魔石を魔力炉(システム)に同化させて使用魔力量を無理やり増加させてやる。本来はジュエルシードで行う予定だったことだが、神器というジュエルシード以上の魔力を有するドーピング材を手に入れたため、今回はジュエルシードの役目は無し、だ。俺としては大助かりだ。出来るだけ温存しておきたいからな。

「そこに居るんだろッ、シュヴァリエルッ!!」

その艦に向かってそう叫ぶと、艦全体の至るところに六角形の青い光が生まれ、それより青い光線が何十本と一斉射出されてきた。光線の軌道は3つ。真っすぐの直線、曲線を描くモノ、直角を描くモノ。直線や曲線はまぁ、そういう軌道をする砲撃を俺も使うから気にはならないが、残り1つの砲撃は直角に、しかも連続で曲がりながらも俺へと襲いかかって来たからビックリだ。

「シュヴァリエル、出て来い! 逃げるのか!」

――舞い振るは(コード)汝の麗雪(シャルギエル)――

光線を躱しながら氷の槍シャルギエルを「ジャッジメント!」40本と一斉射出。魔術と化している今の俺の魔術に、単なる古いだけの骨董品風情の攻撃などどうってことない、そう思っていた。だが、全弾が光線の弾幕によって迎撃されてしまった。思わず「は?」とあんぐりだ。あの艦にも何かしらの細工が施されているようだな。

(またレーゼフェアの悪ふざけか・・・?)

今の艦の状態はまるでハリネズミ。砲台という概念が無いため艦の360度から光線は放たれ、艦体そのものが砲台と化している。しかも、もう1隻からも何十発という砲撃の集中砲火が。

「(俺と戦わずに艦砲だけで済まそうというのか・・・?)上等だ、この前哨戦、準備運動としてやろう!!」

†††Sideルシリオン⇒イリス†††

ケリオンの正体、転移門“ケリオンローフェティタ”がその偉容を露わにした。てっぺんや底が見えそうにない程にとんでもなく大きな黄金の門で、太陽光に照らされて、ここレンアオム全体が黄金の光の幕に覆われてる。
その“ケリオン”へと向かおうとしてる艦が、レンアオムの下層に有るっていうドックから2隻と出港したってジャスミンからの報告を聴いたルシルは大慌てで飛び去って行った。目的はその2隻の艦。“ケリオン”、ひいてはアールヴヘイムへ向かうということは、十中八九リンドヴルムの首領や、右腕たるシュヴァリエルも一緒だと思う。

(だからルシルはあんなに慌てて・・・)

わたし達も急いでルシルを追おうとしたんだけど、本城と庭全体を覆うように発生した半透明な膜――結界が張られたことで足止め。瞬時に理解できるその神秘の高さ。そして、この結界を張ってわたし達の邪魔をしてくれた術者を視認する。本城の中央にそびえ立つ塔の屋上に立つ1人の男・・・って、言っていいか判らない
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ