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ドリトル先生の水族館
第四幕その十

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「どの海豚さんがどの海豚さんか」
「トートーにはわかりにくいんだ」
「どうも海豚さん達についてはね」
 どうしてもというのです。
「難しいね」
「私達は海にいないからね」
 ダブダブも言います。
「どうしてもその辺りは難しいね」
「けれどそうしたことなら」
 ホワイティがここで見るのは。
「先生なら」
「うん、じゃあ今から話そうか」
 先生もホワイティの言葉に笑顔で応えます。
「海豚君達のそれぞれの特徴についてね」
「よく見れば結構違うかな」
「そうだよね」
 ジップと老馬はプールの中で楽しく泳いでいる海豚さん達を見てお話しました。
「大きさとかね」
「背びれの形とか色とか」
「先生はそうしたことは全部わかってるわよね」
「うん、そのつもりだよ」
 先生は微笑んでポリネシアに答えました。
「生物学者でもあるしね」
「海の方もね」
「だからわかるよ。じゃあ説明するね」
「それじゃあお願いするわ」
「これからね」 
 チープサイドの家族はオシツオサレツの背中の上に並んで停まっています、そこから先生に応えるのでした。
「海豚さん達の違いをね」
「私達にお話して」
「何かと違うのはわかるけれど」
「具体的なことをね」
 オシツオサレツも二つの頭で先生に言います。
「ちょっと僕達に説明してね」
「今からね」
「それじゃあね」 
 こうしてでした、先生は皆に海豚さん達のそれぞれの種類の特徴についてお話しました。生態の細かいところまで。
 そしてです、その先負をお話してからです。
 先生は皆にです、こう尋ねました。
「わかったかな」
「うん、よくね」
「海豚さん達っていってもそれぞれなんだね」
「何かとね」
「違いがあるんだね」
「そうなんだ、一口に海豚といっても」
 この言葉で一括りにするにはです。
「違いがあるんだ」
「言われてみればそうだね」
「よく見ればそれぞれ違いがあるね」
「そうだよね」
「それぞれの種類で」
「そうなんだ、海豚君達以外の生きものもそうだけれどね」
 海豚さん達もというのです。
「色々なんだよ」
「成程ね」
「そうなんだね」
「いや、このことも勉強になったよ」
「同じ種類の生きものでも色々な違いがある」
「種類の中に種類があるんだね」
「だから生物学では細かく区分されているんだ」
 違いがよくわかる様にです。
「どの生きものもね」
「猫tかも」
「そうなのね」
「うん、特に猫君達はね」
 彼等の場合はといいますと。
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