第一部北領戦役
第十六話 内地にて
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な二重回しを羽織り、外に出る、
軍監本部への大通りから僅かにずれる場所に陣取ると覚えのある人物が見つかった。
教師風の地味な男であった。路地の周りを二週もしている。
「なるほど、な」
屋敷へ戻ると豊守が口を過ぎた事を保胤に謝っていた。実仁親王が保胤を納得させたようだろう、大辺は涙を懐紙で拭いている保胤に敢えて触れずに窪岡と弓月のところへと歩み寄った。
「どうだった?必要なら後で警保の連中に調べさせるが」
「場合によっては出るときの事も考えねばならん。
御付の者とも相談するべきか?」
無関係を装っていた二人はすぐに大辺心配そうに尋ねる。
「御安心下さい、将家の者ではありませんでした。敵ではない分より厄介です。」
窪岡と共に耳を傾けていた実仁が頷いた。
「それでは俺に――皇族に付いていた者達か」
「はい、今様の忍、皇室魔導院です」
皆が考え込む。
――〈皇国〉最大の諜報機関である皇室魔導院、上手く立ち回り、味方にしなくてはならない相手
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