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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜青年と機動六課物語〜
第11話『レリックと仮面の少女』
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か?」
仮面の少女「なにを……ですか?」
カズマ「俺が、こんな所でやられる気なんて……さらさら無いって事だよ!うらぁぁぁぁぁぁっ!」
ガキィン!ガキィン!と連続で剣を振る。しかし、少女はいとも簡単に刀で受け止める、しかも片手で。
片手……まさか!?
仮面の少女「はあぁっ!!」
カズマ「がはぁっ!」
少女の空いていた拳が俺の鳩尾にめり込み、そのまま吹き飛ばされリニアの天井に体が叩きつけられた。
仮面の少女「やれやれ…この程度でよくもまあ、あんな大な口が叩けましたね」
ゆっくりと歩いてこっちに向かってくる……くそっ!体が上手く動かない。さっきの拳になんか魔力を纏わせてたな…。
仮面の少女「……さて、何か言い残す事はありませんか?一応聞いておいてあげましょう。とわ言っても上手く喋れないと思いますけどね」
少女が刀を俺に突きつけながら言ってくれる。確かにその通り、体が動かないのと同時に口も上手く動かない。
仮面の少女「それでは、そろそろ死んでいただきましょうか」
刀を振り上げる。ああ、俺の命運もここまでか……しかし、少女は刀を腰に付けている鞘に収める。
仮面の少女「残念ですが、時間切れみたいです」
カズマ「時間……切れ…だ…と?」
上手く動かない口を動かしながら訪ねる。
仮面の少女「はい。私の任務はレリックの回収です。しかし、どうやらあなたの仲間が先に回収してしまったようです。……とても残念です」
少女はリニアの崖側に向かって歩きながら俺に言ってくる。
どうやら、スバル達のお陰で命拾いかな……。
仮面の少女「名前を伺っても……よろしいでしょうか?」
カズマ「な……ぜ…?」
仮面の少女「単純にあなたに興味を持ったから……それだけです」
カズマ「……カズマ……キサラギ……だ」
それを聞くと少女は「カズマ・キサラギ……キサラギ…」と何度も繰り返し呟く。
カズマ「お……前…は?」
仮面の少女「は?」
突然訪ねられて少女は少し驚いた様に声を上げた。
仮面の少女「……そうですね、ご褒美に教えておいてあげましょう。私は13、名は
白凰
(
ハクオウ
)
です。それでは、また何時の日かお会いしましょう」
そう言って、少女もとい白凰はリニアから飛び降り、森へと姿を消した。
カズマ「たす…かっ…た」
スバル「カズマー!」
白凰が飛び降りて少ししてからスバルとティアが戻ってきた。
スバル「カズマ!大丈夫!?」
スバルが俺の体をブンブンと揺らす。止めろよ、こっちとら喋る事はおろか動けない
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