第六十五話
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「皆よく集まってくれた」
おーっ!と ノリの良いSOS団から声援が飛ぶ。
「第二十五層の攻略で多大の戦死者をだし、今のアインクラッドを包む雰囲気については皆ご承知の事だろう」
うむうむとSOS団の皆が頷いている。
「そこで、我々はこの状況を打破するために一つの作戦を思いついた」
そこで団長は俺とシリカ、クラインに視線を回すと立ち上がり声を上げて宣言する。
「あたし達SOS団は映画の上映を行ないます!」
…
…
…
「「「は!?」」」
俺達3人の声が重なった。
「え?今なんて?」
シリカが混乱しながら聞き返す。
「SOS団は映画の上映を行ないます!」
…聞き間違いではなかったらしい。
映像結晶という物が有るらしい。
その名の通り、映像と音を記憶できる物のようだ。
「実はな、生活系のスキルにこの映像結晶を編集できるスキルがあるんだが…普通なら文字なんかをちょっと加工して入れるような物でしかないんだが、これを使うともしかしたら映画が創れんじゃね?とSOS団で検証したら思いのほか出来そうだったんでな、最近フィールドに出ずに皆で分担して幾つかのスキルを新しく取るとこれは結構本格的に出来そうな感じになって一本ためしに創ってみたんだ」
そう言って取り出された記憶結晶。
それを団長が使うと視線の先で記録された映像が流れ始める。
『み、み、みらくる、みっくるんるん…』
流れ始めたのはどうやってか主題歌と思しき物や効果音、さらにはエフェクトの加工まで出来ていて、それは所々拙いが立派な映画だった。
…
…
…
しかし…
映像を見終えた俺達三人はそれはもう表情エフェクトの限界を超えて顔色がすさまじい事になっていただろう。
この映画のテーマは魔法少女のようだったが、出てくる役者は全てSOS団がまかなっており…
つまり全て男だった…
男が制服やらバニースーツやらを着ているのである。
シリカなんて余りの衝撃に意識を失っていた。
基本的にソードアートに男女の性別での装備不可オブジェクトは無いが…それははじまりの日以降の衝撃だった。
「な…な…」
「な?」
「何て物をみせやがるんじゃぁぁぁぁぁっぁあああああああっ!」
あ、クラインが壊れた。
「それに、いくらなんでもアレは大根すぎだろ!もっと気合を入れろ気合を!」
「クライン、あれはあれ(大根)だから良いんじゃないか!」
うむうむと又しても頷いているSOS団の面々。
「うがーーーーーーーっ!」
「それでだ、君たちを呼んだのは他でもない。君達に次の作品に参加して貰いたいんだよ」
そう
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