暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D〜黒衣の神皇帝〜 再編集版
停止教室のヴァンパイア
養父と養母×授業参観
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アザゼル達から話をふられた俺は無言で立ち去ってから、庭に行きベンチに座っていた。何故か、グレイフィアとガブリエルが一緒に来ていた。片方にグレイフィア、もう片方にガブリエルが座った。

「一誠様、どうされたのですか?いきなり無言で出て行きましたから心配しました。そしたら関羽様が一緒にと言って、ガブリエル様と一緒に来てみました」

「何か冷たい過去がありそうですね一誠さん。ここは私達だけですし、今頃ミカエル様達は関羽さんから事情を説明してると思うの」

俺はしばらく口を閉ざしていたが月を見ながら言った。

「俺には実の親がいないのだよ、別世界でもな」

『ッ!!!!!!』

やはり、というか予想通りの驚き方だな。別世界では姉が、それは別世界での親だ。本来の両親はいないし、桃香や奏と出会うまでずっと一人だった。戦う時も一人だったと同時に仲間もいたし、国連軍ブラック・シャーク隊も家族みたいなものだったしな。

しばらく無言だった二人だが、ガブリエルが金色の翼を出したと思えば俺を包むようにして抱き合っていた。グレイフィアもだ。

「二人共?いきなり翼を出すと思えば俺を包み込んで。グレイフィアもだ、何故抱き合う?」

「あなたの冷たい過去から温めようとしてあげてます。本当は泣きたいのでしょう?」

「心の中ではな。だが泣くにも泣けない体質になったのか、泣けなくなってしまってな」

「今の貴方を見れば、可哀想な一誠様にしか見えません。だからなのです、私達が温めると」

そうか。グレイフィアとガブリエルは、母性本能を出してこうしている訳か。この姿は、誰にも見せたくないが見られてしまった。数分後、抱き合うのをやめたグレイフィアとガブリエルは立ち上がった。俺は心地が良かった。

「そろそろ戻りましょうか一誠様」

「皆が心配してますよ」

「そうだな、それに親がいなくても俺には家族がいるから心配はいらないさ」

「奏様と優斗様ですか一誠様?」

「ああそうだ。それにここにいるメイドやブラック・シャーク隊も家族だ」

俺はベンチから立ち上がって、庭からリビングに戻った。リビングにヴェネラナがいたので、俺は驚いた。ヴェネラナによるとミカエルの案で、ヴェネラナを俺の養母になってくれるらしく今日からこの家に泊まると言い宿泊用のトランクが置いてあった。

これには流石のグレイフィアも驚いていた。ケルディムも養父になってくれるとかだが、呼び方は家内だけ母さんと言う事にした。サーゼクス達が帰る前に俺は寝てしまったが、後程聞いた話ではサーゼクス達が帰った後母さんは人間界本家全体を見回ったと聞く。前回も見せたが、この前より大きくなったからか探検したらしい。探検終了後、風呂を浴びて寝たと愛紗から聞いた。

「よく寝たが
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