020話
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り炸裂した。だが同時アッコは僅かに貝殻を開きそこから真珠を発射した、それは的確にナナシの腹部を捉えた。
「うっぐがぁああ!!」
最後のペルルアタックはナナシに炸裂し、ナナシはそのまま倒れこんだ。だがアッコも相当なダメージを受けたのかその身体は丸焦げになっていた。そして頑なに閉じられていた貝殻を開くとそこからは目を回したアクアがフラフラと姿を現した。
「ヘロヘロヘロヘロー……ばたんきゅ〜………」
雷撃は確かに両者を襲っていた、尋常ではないダメージを。ナナシは立ち上がれそうにも無くアクアも起き上がれそうに無かった。その為ポズンは
「勝負あり!両者、ドロー!!」
紛れも無く両者の全力を尽くした死闘は引き分けという結果に終わった。だがナナシに後悔などなかった、アクアは負ければ制裁されてしまう。だが自分が負けてしまうのは仲間に迷惑が掛かる、ならば両者共に負ける引き分けしかないと考えていた。
「ま、まさか……此処まで上手く、行くとはな………」
「よぉ、手酷くやられたなナナシ」
傍まで寄ってきたジーク、どうやら動けない自分の回収に来てくれたようだ。
「は、はは……カッコ、悪いかのぉ自分」
「いや、素晴らしい物だった。城に戻ったら黄色い声援で一杯だろうな」
「そら……いいなぁ………」
ちらりと横目でアクアを見ると未だに彼女は気絶していた、少しやりすぎたかな?と思ってしまう自分に笑いがこみ上げる。だがその笑いも直ぐに凍りついた、アクアの近くにあのラプンツェルがいるからだ。
「じゃんけんぽい」
なんと気絶しているアクアに対していきなりじゃんけんを仕掛けた、倒れているアクアは手のひらを広げたままのパー。ラプンツェルが出したは当然パーに且つチョキであった。凶悪な笑みを浮かべたラプンツェルはそのまま、腕を振り上げ
「止めろ」
アクアの
「止めろって言うとるんや」
喉元へと
「止めろおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
突き刺した――――――
「………よし、怪我一つしていない」
「ア、アアア………ジ、ジジジイイイイイイクゥウウウウウウウウウウ!!!」
アクアを胸に抱きナナシの直ぐ隣に立っているジークの姿があった。ナナシは痛みが走る身体を起こしアクアを見る、自分が電撃で付けてしまった怪我以外ない姿で気絶している少女の姿があった。アクアは助かったのだ。
「おいジーク、てめぇ如何いう積もりだぁああい?アタシの制裁を邪魔する気かいぃいい?」
「それはこっちの台詞だ婆、何が制裁だ。唯の虐殺を止めて何が悪い!!」
もう我慢の限界であった、本能的に動い
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