020話
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ィアンの身体の中に入るという事はガーディアンと共に行動することになる為ガーディアンARMの弱点である発動者の行動の制限が解除されるに等しい。
「あの子、中々やるな……」
「さぁて如何出てくるか………見せてもらうでアクア、自分も本気で行かせて貰うわ」
アクアの実力を認め自分も本気を出す事を決意するナナシ、女性には弱い自分だがここまで相手が強いのであれば自分もそれなりの力で戦うの礼儀。盗賊の身分ではあるがその程度の礼儀は弁えているつもりだ。
「ローリングアッコちゃんアタ〜ック!!」
超高速回転、周囲氷に音は浸透しながら罅を入れていく。凄まじい回転と衝撃を発生させながらナナシが隠れている防御陣へと突撃していく、その途中巨大な氷山を一瞬で粉砕しパウダースノーの如くしてしまったあたりとんでもない破壊力なのが見て取れた。
「ナナシィィイ!!にげろぉおおおお!!!」
叫ぶギンタ、だがもう遅い。アッコちゃんは回転で増した速度で一瞬でナナシの防御陣へと到達しその陣営ごと一瞬で粉砕してしまった。チェス側は勝利を確信しメル側は戦慄で凍りついた。だがアクアは疑問に思った。
「……音が、しない?」
響いてくる音は氷を砕いた際に出た音ばかりで骨が砕ける音や血が噴出す音が全く聞こえなかった。氷の破砕音が大きく過ぎて聞こえなかった?いやそれは無い、幾ら防御陣が厚い氷だろうがまったく聞こえないなんて事は絶対に有り得ない。
「ギンタァ、よんだぁ?」
響いたナナシの声、それはアッコちゃんの後方でしていた。
「ナ、ナナシィ!!」
「そない簡単に自分はやられへんで!!防御陣にいる間、グリフィンランスでトンネル作って移動したんや!エレクトリックゥ……!!」
防御陣を張っている間ナナシは唯じっとしていた訳ではなかった。切れ味抜群なグリフィンランスで氷を掘り進みアッコちゃんの後ろを取っていたのだ。そして彼は全ての魔力を腕に集中させ最強の一撃を放とうとしていた。
「アタ〜ックッッ!!!」
素早く切り返しナナシへと突進していくアッコ、腐ってもビショップという所だろうか。迫っていくアッコ、限界まで魔力を込めるナナシ。どちらが早いか、それは直ぐに解った。
「アイッッッ!!!!!!」
空高く打ち上げられた電撃、一度滞留して一気に雷撃となってアッコへと落下した。迸る電撃が貝殻を焼き内部へと入り込んでいく、如何に強固な盾であろうと絶縁体で無い限り電撃を防ぐ事は難しい。だが回転してる為か利きが弱い、更に電撃を強めるがそれでもアッコは止まらない。それは執念か、それとも死への恐怖か。
「おおおおおおおおおおおお!!!!アイッッッッ!!!!!!!」
渾身の力を振り絞った最後の雷撃、それはアッコの貝を貫く槍とな
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