020話
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アンはゆっくりとだが氷の大地を砕きながら前進を始めた。その巨体ゆえに動きは鈍いかと思いきや氷の大地という事を利用し身体を滑らせるようにし高速でナナシへと体当たりをしていく。
「け、結構速いなっと!!」
その上を何とか飛び越えながらウェポンARM グリフィンランスを展開しながらアッコちゃんを見つめるナナシ。滑っていくかと思いきや急停止し一気に此方へと踵を返して突進してくるアッコちゃん、突進を見てから足に魔力を回し筋力を一時的に底上げし一気に上を取り、貝殻へとグリフィンランスを突き刺すナナシ。切れ味が抜群なグリフィンランス、鉄でさえ切る事が可能なランスだが
「か、かったぁっ!?」
ジンと痺れる腕、ランスはほんの先は数ミリ貝殻に刺さる程度しか入らなかった。鋼鉄などのレベル次元ではない、異常なほどの硬度。ダイヤモンド並の硬度の貝殻にナナシは驚愕しながら再び跳躍し距離を取る。得意の得物の刃が通らない、これは流石に想定していなかった。
「アッコちゃんは♪最強の防御を持ってるの〜♪次いっきま〜す♪ペルルアタ〜ック♪」
「何、ペルル?」
アッコちゃんは大きくジャンプすると大きく貝殻を開き、そこから弾丸のような速度で輝く宝石をまるで重機関銃の如く吐き出してきた。飛んできたのは真珠、淡いピンク色をした人間の拳大ほどの大きさを持った一発一発が高い殺傷力を秘めた弾丸。
「おわわわわわ危ない危ない危ない!!!」
「必殺ペルルアタックの味は如何ですか?カッコいいお兄さ〜ん♪」
可憐な姿をしているのにも拘らずえげつなく高い攻撃力を秘めた攻撃。防御はダイヤに匹敵する貝殻、攻撃はその巨体と真珠の連射攻撃、そしてこの場においては氷を生かした高い機動性。正しく攻撃・防御・移動、この三つを高いレベルで発揮出来る独立稼動要塞と言った所だろう。このARMこそが彼女がビショップとなった由縁なのだろう。
「おっほぉおおお!!?こ、これはマジでやらんとあかんな!!おんどりゃあああ!!!」
流石にもう油断や余裕などかましている余裕など無くなったのか目つきを鋭くするナナシ、そして刃先が三つ付いたペンダントを手に取った。この場を打開するにはもう全力を出し尽くすしかない!
「サウザントニードル!!!」
発動した直後、ナナシの周囲に氷で形成された無数のとげが出現し発動者を守るかのよう広がっていく。分厚い氷を利用した棘による防御陣、それはライフル並みの貫通力を持った真珠にも何とか耐えうる事が出来るものでアクアは少し驚いた。
「お兄さん凄いです〜♪ペルルアタックに耐える壁を作るなんて〜、それじゃあ〜♪」
アクアはアッコちゃんのペルルアタックを停止させ貝の中へと入っていく、無敵に近い貝の中に篭城。戦術としてはかなり有効な手である、ガーデ
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