Fate/stay night
1116話
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凛の方へと視線を向けると、微かに眉を顰めながらも頷いてくる。
これ以上ここで粘っても、下手をすればサーヴァント2人を相手にすることになるだけ、か。
「最後に改めて確認しておく。今後、そのワカメが何かやらかしたとしても、衛宮がその責任を持つということでいいんだな? もしその責任を持てないようなら、大人しくここでリタイアさせておいた方がいいと思うが」
「俺が責任を持つ」
「シロウ!」
きっぱりと言い切った衛宮に、セイバーが再び非難の声を上げる。
うん、まぁ、セイバーにとっては色々と不本意な結果なんだろうけど、そんなマスターに召喚されたのを不幸に思って貰うしかない。
「分かった、ならそのワカメの事は衛宮に任せる。自分の言葉を忘れるような真似はするなよ」
そう告げ、セイバーとライダーをそのまま林に残して凛と共にその場を去る……前に、足を止め、ワカメの方に視線を向ける。
「ああ、聞くのを忘れていたな。おい、ワカメ。この学校に張られている魂喰いの結界、お前じゃないだろうな?」
殺気を込めて睨み付けると、地面に水たまりを作りながらワカメは必死に首を振る。
「ひっ、ひぃっ! ち、違う! 違う違う違う! 僕じゃないし、ライダーにもやらせてもいない!」
「……その言葉が嘘か本当かは分からないが、衛宮。お前がそのワカメの行動には責任を持つんだったな? その言葉を信じてるからな」
そう告げ、今度こそ衛宮やセイバー達をその場に残して立ち去る。
「もう少し来るのが遅ければ、ライダー陣営は脱落してたのにな」
林から離れ、少ししてから凛に向かって話し掛けるが……
「……そう、ね」
「凛?」
俺の言葉に戻ってきたのは、どこか腑に落ちないといった表情の凛。
それを疑問に思って視線を向けるが、凛は改めてこっちに視線を向けてくる。
「ねぇ、アークエネミー。間桐の家は既に魔術師として枯れている筈なのよ。なのに、なんでサーヴァントを召喚出来たと思う? それに、慎二。アイツにも令呪はなかった。いえ、もしかしたら腕じゃなくて服に隠されているところにあるのかもしれないけど」
「その辺は分からないな。けど、実際にマスターになっている以上は何らかの裏技が合ったんじゃないのか?」
「だと、いいんだけど」
何か心配そうな表情を浮かべている凛だが、珍しいな。
いつもは自信たっぷりといった感じなのに。……まぁ、うっかりとかやらかすけど。
「結局今日は衛宮との決着も付けられず、更には新たなマスターと判明したワカメにも何も出来ず、か。収穫があったのかどうか、正直微妙な結果になってしまったな」
「そうでもないわよ? どういう手段を使ったのかは不明だけど、それでもライダーのマスターが判明したのは
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