自己紹介
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「さて今日ですよね。」
「楽しみ!」
そう言って歓迎ムードのルスティグとクローバー。
今日はフォルツとアリスが来る日。少しだけ期待が高まっていた。
ちなみに部屋は何時も通りゴチャゴチャ。
「うーん。ライトさんの手紙によるとどうやら性格は多少難ありという話ですけどね。」
「そうなのかー。」
クローバーが某妖怪の真似をするとトントンとドアをノックする音が聞こえた。
丁寧なノックだ。
「あ?ひょっとしてもう来たかも!」
「クローバーさん。開けてください。」
そう言ってドアをクローバーは開けようと玄関に行こうするとドゴン??という音と共にドアが吹っ飛んだ。そうして入ってきたのは噂のその人。黒と青を基調としたコートを羽織るフォルツ・レープリカと真っ白な綺麗な髪の美少女アリス・スタライズだった。
フォルツはドアをどん、と踏みつけると。
「トリニティの面々からの紹介だ。魔法科学に詳しいそうだな。ルスティグ教授。」
「トリニティの面々の言う通りですね…。大変な人だ…。」
「そんな事はどうでもいい。」
ルスティグがはあ、とため息を吐く中。フォルツがいつも通りに硬い口調でボソボソとしゃべるとふいにアリスがフォローに入る。
「すみません。フォルツは少し緊張してる様なので…。」
「ごめんね〜!フォルツがコミショーで!」
するとフォルツの傍からぴょこんと黒い影…。いや、白猫の使い魔、ニナがニヤニヤしながら出てきていた。
それを見てルスティグはお、と声を漏らす。
「これは使い魔ですね。しかも自らの意思があり、しかも喋る。これは面白いですね。」
「面白い?」
フォルツが聞き返すとルスティグは笑って自分の引き出しにある資料を見せる。
「4つの大枠の魔法の内、召喚魔法のことについて調べた資料です。この魔法は御存知の通りまだ分かってないことが多いのですが…
ここには普通、召喚された生物は死体か意思喪失状態らしいのです。」
「…。」
「ですからかならこの猫さんの召喚は珍しい。
…失礼ですがどの様な召喚魔法を?」
「それでホイホイと魔法を教えるバカがいると思うか…?」
フォルツはそう言ってルスティグを睨む。するとルスティグはふっと笑って。
「まあ、それもそうですね。」
「ところでさ!」
クローバーがにこやかにアリスに近寄るとアリスの手を引いて。
「ところでアリスとフォルツって付き合ってるの?」
「あー…。付き合ってるというか…。」
「アリスは俺の花嫁だ。」
アリスが言いにくそうにしている中、フォルツは当たり前の様にそう言ってきたのでルスティグとクローバーは目を丸くする。そうしてフォルツは無表情で。
「ああ、初めての (血を吸った)夜
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