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異世界を拳で頑張って救っていきます!!!
遺跡出現までの10日間【3日目】 その7
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僕の料理を上げれば安く済むな……。懐が寒い僕は必死に頭を回転させる。

「ではこちらの席へどうぞ」

 僕達はウエイターさんに案内された4人席に座る。パンダの耳を生やした少女はオドオドした様子で辺りをきょろきょろ見回していた。3時ぐらいなので

「メニューはこちらになります」

 僕たちが座ると丁寧な動作でウエイターのエルフさんが僕たちが座っている机にメニュー表を置いた。

「注文がお決まりになったら呼んでください」

 そう言うとウエイターのエルフさんは一礼しこの場から去っていく。

「さて、何にしようかな」

「グギョ!」

 オウムが『若鳥の香草焼き』と書かれた文字を羽で指さす。いや、共食いかよ……。

「お前は僕が頼む料理を少しあげる、これは頼まないよ」

「グギョルゥ……」

 甘い声を出すがこれ以上は譲れない僕は知らんぷりをする。

「君は何にする?」

「…………」

 僕の質問にパンダの耳を生やした少女は何も答えない。見ると向かい側の席に座っている女のエルフさんたちが食べている巨大パフェのような物を見るのに夢中になっているようだ。少女の目はキラキラと輝いており短いパンダの耳がヒクヒクと動いている。こんな表情もするんだな……。パンダの耳を生やした少女が始めて見せた明るい表情に思わず見とれる。イテッ!? こらオウム、僕の手をつつくな。

「すいませーん」

「はい、ご注文をお伺いします」

 とりあえずオウムのクチバシによる一撃で我に返った僕はウエイターさんを呼んだ。

「僕にはこの一番安いランチセットで、この子にはあの巨大パフェをお願いします」

「わかりました、ご注文が出来上がり次第お持ちします」


 とりあえず無駄遣いはできないので僕は一番安いランチセットを頼む。ウエイターのエルフさんは一礼すると厨房の方へと下がっていった。パンダの耳が生えた少女は驚いた瞳で僕をジッと見つめていた。

「あ、まさかあれ食べたくなかった……?」

 僕の言葉パンダの耳を生やしたに少女は腰あたりにまで伸ばした白黒の髪を揺らしながらブンブンと顔を横に振る。

「そっか、よかった。遠慮なく食べてね、あまり贅沢はできないけど……」

「「…………」」

 少女がコクンと首を縦に振ると特に喋る事がなくお互い無言になる。オウムに助けを求めようとするが目で合図しても僕を批判がましい目でジッと見ているだけだ。

 少し経つと巨大パフェが運ばれてきた。ウエイターさんが運んでくる巨大パフェを見た瞬間、パンダの耳を生やした少女の目がパッと輝く。いい表情だなぁ……イテッ!? だからつつくなって!! オウムと僕が火花を散らしていると少女がジッと僕を見つめてくる。

「食べ
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