遺跡出現までの10日間【3日目】 その5
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るとはなかなかの怖いもの知らずですねぇ」
感心した様子で燕尾服を着たエルフが言ってくる。
「あいつ偉いんですか?」
僕の質問に燕尾服を着たエルフは目を丸くさせる。
「偉いも何も公爵様の一人息子ですよ、知らなかったのですか?」
「ええ、ここにきてまだ日が浅いので……」
そもそも侯爵ってどれくらい偉いんだ……?
「ほうほう、まあ手続きに移りましょうか、奴隷紋はお持ちですか?」
「奴隷紋?」
聞きなれない単語に思わず聞き返してしまう。
「その様子だと知らないようですねぇ……」
奴隷商らしい燕尾服を着たエルフは掴み所のない笑みを浮かべる。
「皆さんこれにて解散になります! どうもありがとうございました!!」
燕尾服を着エルフが大袈裟な動作で一礼をすると周りに集まっていた人だかりが散っていく。
「さて、手続きに入りましょうか。ささ、こちらへ」
「あ、はい」
パンダの耳の少女の鎖を引きながら馬車の方へと歩いて行く燕尾服着たエルフ――――奴隷商に僕は着いて行く。
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