94章 信也たち、<ゲスの極み乙女。>で盛り上がる
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
うでもいいから、
みんなで、毎日を楽しく過ごして、平和な世界を築いて行こうってことだと思うからね。
絵音さん、確か、いまは26歳かな。おれより、1歳くらい年上なんだけど、
尊敬しちゃうし、共感しちゃいますよ。
大人になるとかって、なんか、幻想のような気がしているんだ、
おれの場合、いつまでたっても、たぶん子どものままだろうから。あっはは」
信也はそう言って、笑って、サッポロ黒ラベルのビールをうまそうに飲む。
みんなも、明るい声を出して笑った。
「ちょっと、みなさんに、質問があるんですけど。<ゲスの極み乙女。>のさあ、
『キラーボール』って、どういう意味なのかな?ミラーボールなら、
クラブとかの天井で、回っている、ミラーボールのことだよね。
あっはは」
竜太郎が、ビールを飲みながら、みんなを見ながら、上機嫌でそう言った。
「はい、竜さん。わたしにご説明させてください!」
高校2年の木村結愛が、社会人のOLのようにそう言ったので、みんなは笑った。
1999年3月4日生まれ16歳の結愛は、1994年7月11日生まれ21歳の
水谷友巳と付き合っている。
「えーと、『キラーボール』は、ユーチューブで、
『ゲスの極み乙女。』がブレイクされるきっかけになった曲でした。
『キラーボール』というのは、絵音さんが作った、
オリジナルな造語です。
この情報はネットで調べたことなんです。『西日本新聞』さんというところが、
絵音さんと対談して、ご本人がそう語ったらしいんです。
絵音さんは、<ゲスの極み乙女。>で、自分は何をすべきか!?って、
かなり考えていた時期があったそうです。
そんなときに、心の中に溜まっていく、毒みたいなものを吐き出そうとして、
書いた楽曲らしいんです。
『キラーボール』の歌詞には、それで、<踊らされる架空の毎日>とか、
<キラーボールと一緒に回るよ>とかの歌詞が出てくるんです。
でも、絵音さんは、歌詞に、あまり、意味づけしたり、理屈っぽくすることが、
お嫌いだそうです。
『いろんな受け取り方があっていいと思う』とか
『歌詞って、一つの意味だと面白くない』とか、語っています。
わたしも、音楽の創造って、そんな感じの、みんなが、自分なりの想像力をふくらませて、
楽しむものだと思います!」
結愛は、そう言い終ると、満足げに、みんなに微笑みながら、オレンジジュースを飲む。
「なるほど、そのとおりだよね。結愛ちゃんの考えかた、しっかりしているよ!
絵音さんも、しっかりと、自分の考えを持っているんだよね。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ