第1話 その者、巡洋艦にして祝福の風
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、“リーンホース”は知っていた。
(連装メガ粒子砲にミサイル、そして3連装対空機銃。そしてこの形状は間違いなく大規模改装前の私の船体と艤装だ。格納庫にはVガンダムヘキサが1機、ガンブラスターが1機、ガンイージーが4機セッターが2機か。だが、どうなっている。どうして沈んだ私が人型に・・・それも融合騎と1つになっているんだ?)
リーンホースとリインフォースは困惑した。彼女の中にはそれぞれの記憶があり、どちらも自分の記憶として認識出来たからだ。
そんな時、レーダーに複数の反応があった。西に3つ、北西に4つだ。
(移動している・・・ひとまず、目視出来る距離まで行ってみよう。)
現在彼女が居るのは海のど真ん中。何処へ向かえば陸地に辿り着けるのか分から無い状況だ。このままでは野たれ死に、海の藻屑となってしまう。“リーンホース”はそうなるのは嫌だったため、反応に賭ける事にした。
「機関始動。まずは一番近い西の反応に向かう。」
そして、リーンホースは水上航行で西へと向かった。
西の反応を目視出来る距離まで近付いたリーンホースが見たもの。それは、黒い甲羅に覆われた魚のような3匹の生物だった。
(この世界の原生生物か?)
リインフォースはそれらをそう認識した。同時に、あれと接触しても得られる物は無さそうだと落胆する。リインフォースの経験では、あのような生物に言葉を解するだけの知性がある事は殆ど無いのだ。
なので、もう1つの反応へ向かおうとした。だがその時、魚の群れがリインフォースの方を向いて近付いて来た。
(まさか、狩りの獲物に選ばれてしまったか?)
そう考えてリインフォースは距離を取ろうとする。無駄な戦いはしたく無いと思ったからだ。距離さえとってしまえば噛み付いて来る事は出来ないだろう。そう考えたのだが、魚達は彼女の予想に反する行動に出た。なんと、口のなかから砲を出し“砲撃”して来たのである。
「何だと!?」
“リインフォース”は咄嗟にシールドを展開して防御し、“リーンホース”が戦闘態勢に入った。
「モビルスーツ隊、発進!!」
右腕のカタパルトを水平にし、そこからまずVガンダムヘキサがガトリングガンを装備して発艦発艦する。続いてガンブラスターがビームライフル装備で発艦し、同じくビームライフル装備のガンイージーを2機ずつ乗せたセッター2機が発艦した。
モビルスーツ隊は敵に接近するとビームライフルで攻撃を開始した。だが、ダメージこそ与えているが、あまり決定打にはなっていない様子だ。そんな中、Vガンダムヘキサは魚のうち1匹の目を撃ち抜いて沈黙させた。
「流石だな。私も行くぞ!」
そう言って“リインフォース”は魔法を発動させる。
「穿て!ブラッディダガー!!」
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