Fate/stay night
1115話
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君とは一時停戦』
意外にあっさりと話が纏まったな。セイバーもそっちにいるから、ごねそうだと思ったんだけど……まぁ、それならそれでいい。
『分かった。じゃあ、俺はライダーの後を追う。ここに倒れている女に関しては、そっちに任せてもいいか?』
『ええ』
凛の言葉に、女子生徒が倒れている場所を伝えて近くにあるドアから外へと出る。
さて、ライダーが何だってこんな真似をしたのかは分からないが、サーヴァンを1人狩る事が出来る機会を見逃すのも勿体ない。さっさと討たれて貰おうか。
地面を蹴って、ライダーの消えていった後を追う。
向こうにしても、当然俺を撒くつもりはなかったのか、少し離れた場所で待機していたライダーが俺の姿を見ると再び走り出す。
ライダーって割りには、乗り物に乗ってないんだが……いや、それを言うのなら、騎乗A++のスキルを持っている俺も似たようなものか。
ともあれ、逃げていく……というよりは俺を先導するような形で先を進むライダーの後を追う。
そのまま1分程。やがて周囲が林になっているような場所へと到着する。
少し離れた場所には何かの建物が……確か、凛に案内された時に見たな。弓道場だったか?
弓道場からそう離れている訳じゃない場所で、いつの間にか姿を消したライダーを探す。
林だけあって木々が生えているから、隠れる場所には事欠かない。
「俺をこんな場所まで招待したんだ。いつまで隠れているんだ? 出てこいよ? それとも、やっぱり正面から俺と対峙するのは怖くて出来ないのか? まぁ、あの程度のステータスしかないんじゃ、マスターの能力共々知れたものだしな」
挑発気味の言葉。
実際、それが効果を発揮したのかどうか分からないが、次の瞬間には木々の間を縫うようにして、見覚えのある巨大釘が迫ってくる。
けど……
「ただでさえ速度的には遅いのに、こんな風に木の隙間を通して俺に命中すると思っているのか!?」
まるで蛇の如く背後の鎖を引きずりながら迫ってくる巨大釘を、あっさりと掴む。
そのまま一気に引っ張って1本釣りの要領で……と思ったら、あっさりと向こうが手を離したらしく、手応えがなくなる。
とはいえ、この武器をそのままにしておけば色々と危険なのは間違いないので、巨大釘を更に引っ張って鎖をたぐっていき……
「ちっ!」
木々の間を縫うようにしてこっちに近づいてくる気配を感じ取り、手に持っていた巨大釘をその相手へと投げつける。
まるで木々の間を跳ねる蜘蛛とでも表現出来そうなトリッキーな動きでこちらに迫ってくるライダー。
俺の投げた巨大釘は、筋力A++の効果もあって空気を斬り裂きながらライダーへと向かう。
だがライダーは木を蹴ってあっさりとその攻撃を回避し、再びこ
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