Fate/stay night
1115話
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まぁ、確かにこの場にライダーが姿を現すというのは予想外の出来事だったんだから無理はない。
ただ、ライダーが昨日現れたのも学校であると考えれば、それ程おかしな話でもない……のか?
『考えられる手段は2つかある。1つめ、このままライダーを放っておく』
『却下。こうまで露骨に無関係な人に手を出している以上、この冬木のセカンドオーナーとして見逃す訳にはいかないわ』
『2つめ、俺がライダーを追う。ただし、その場合はまだ校舎内にいるセイバーをどうするかが問題だな。いざとなれば、さっき衛宮がやったように令呪を使って俺を呼び出す必要がある』
ただし、この方法だとここで令呪を1つ使う事になってしまう。
3回という回数制限がある以上、出来れば令呪は使わずに済ませたいというのが正直なところだ。
『俺が今パッと思いつくのはその2つだな』
『……衛宮君と一時的に共闘するというのは?』
『それを考えなかったと言えば嘘になるけど、色々と問題がある。衛宮と俺の性格的な相性が絶対に合わない事。セイバーとの相性だっていいとは言えないしな。あの甘さは聖杯戦争を潜り抜ける上で致命的な弱点となる。衛宮自身も凛と違って魔術師としては未熟極まりないし』
戦力的に考えれば、確かにセイバーと組むのはありかもしれない。
けど、その代償として不協和音の原因になりかねない相手を取り込む事になる。
そうなると……
『もし衛宮やセイバーと組むのなら、それこそ令呪を使って俺の動きを縛った方がいい。恐らく……いや、間違いなく行動方針が俺達とぶつかることになるからな』
例えば殺せる相手を殺さずに見逃す。
それは、バーサーカー戦でイリヤとの間に見せたので明らかだろう。
戦力的に他より劣っているのであれば、多少の不都合は我慢して手を結ぶという事を考えてもいいのかもしれないが……幸い、俺はバーサーカーを倒せるだけの力は持っている。
『……確かに衛宮君と組むというのは、色々と面倒事が多そうね。戦力が足りない訳じゃないし、手を組む必要はないか。ただ、今だけの一時的な停戦という形ならどう?』
なるほど、確かにそれはありかもしれない。
衛宮の性格を考えれば、停戦という言質を取れば凛に対して攻撃を仕掛けるような真似はしないだろう。
それに、セイバーにしても生真面目な性格をしている以上は、衛宮が一時的に停戦したと言えばそれに従うだろうし。
セイバーの性格からして確実に有り得ないが、もしこれ幸いと凛に攻撃を仕掛けようとしても、恐らく令呪を使ってでもさせない筈だ。
『分かった、ならそれで。今衛宮から言質を取れるか?』
『ええ、ちょっと待って』
そう告げ、30秒程が過ぎ……
『OKよ。取りあえずライダーの件が終わるまでは衛宮
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