遺跡出現までの10日間【2日目】 その5
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いている。全身を黄色と茶色が混ざったような色に塗装されたロボットは卵型の顔に一つしかない大きなレンズを僕に向けた。
「テキノキョウイドレベルヲ、ナシカラ1ニヒキアゲ。『アサルトモード』二ヘンケイシダイコウゲキヲカイシシマス」
「おいおいおい………」
一つ目のロボットが無機質な声で言葉を言い終えるとほぼ同時に大量の青い光がバチバチと音を立ててロボットの左手から発生する。あれは……電気か……?
「ハイジョ」
「くっ!?」
凄いスピードでロボットが僕との間合いを詰める。その動きはとても速い、恐らく僕より早い。僕は両腕を交叉し、ナックルでかろうじて無造作に突き出された青い雷を纏った奴の左腕を受けることに成功するが――――――――――――
「ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
全身を焼け付くような痛みが襲う。こ、このナックルは電気を通すのか………。
電撃をくらった僕は立っていることができずその場に崩れ落ちる。
「ハイジョ」
顔に一つしかないレンズをしっかりと僕に向けて奴は青い雷を纏った左腕を振りかぶる。
やられる―――――――――!
僕は両目をギュッとつぶった。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
突然叫び声が聞こえたかと思うと両手に両刃の剣を携え僕とロボットの間に現れると僕を蹴り飛ばしロボットの青色の雷光を纏った左手を剣を交叉して受ける。剣の持ち手には分厚い皮が巻いており電気を通さなくなっているらしくライトさんは平気な顔でロボットの左手を受けている。
た、助かった……。ライトさんの背中を見ながら僕は体から力が抜けていくのを感じる。
「ロオオオオオオオオオラアアアアアアア!! たてええええええええええええええええええ!!!」
「!?」
ライトさんの叫び声にビクリとローラさんの肩が震えるがローラさんは立ち上がらない。
「ちっ、ケント、ローラ連れて逃げるぞ! このままだと全滅しちまう!!!」
「え………?」
「ハアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
二本の両刃の片手剣で気合いとともにロボットをあっという間に切り刻む。つ、強い……これなら逃げなくても……。
と、そこでショックのあまり気づかなかったが、ライトさんの全身は真っ赤な血で汚れている事に気づく、よく目を凝らしてみるがライトさんには傷は一切見えない……ってことはまさか―――――――――――
「ちっ、もう追いついてきやがったか!!!」
「「!?」」
今戦っていたロボットとは違う形――――――、4足歩
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ