月光校庭のエクスカリバー
彼は至った×真実からの極秘事項発言
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あったとしても透明な刀身と僕の剣が火花を散らす。僕はフリードの攻撃を全ていなした。フリードは目元を引きつらせて、驚愕の表情になる。
「そうだ。そのままにしておけよ」
横殴りにゼノヴィアが介入してくるが、左手に聖剣を持っていて右手を宙に広げた。
「ペトロ、バシレイオス、ディオニュシウス、そして聖母マリアよ。我が声に耳を傾けてくれ」
何かの言霊を発し始めるが、彼女は一体何をするつもりだ?疑問に感じていた僕の視界で空間が歪む。歪みの中心にゼノヴィアが手を入れたら、無造作に探り何かを掴むと次元の狭間から一気に引き出してくる。そこにあったのは、一本の聖なるオーラを放つ剣。
「この刃に宿りしセイントの御名において、我は開放する。・・・・デュランダル!」
デュランダル!?エクスカリバーに並ぶ程有名な伝説の聖剣だ。しかも斬れ味だけなら、最強だと聞いているが何故彼女が?
「デュランダルだと!」
「貴様、エクスカリバーの使い手ではなかったのか!」
バルパーばかりか、コカビエルも流石に驚きを隠しきれない様子だった。
「残念。私は元々聖剣デュランダルの使い手だが、エクスカリバーの使い手も兼任していたに過ぎない」
ゼノヴィアがデュランダルを構えると、エクスカリバーとの二刀流だ。
「バカな!私の研究では、デュランダルを扱える領域まで達してはいないぞ!?」
「それはそうだろう。ヴァチカンでも人工的なデュランダル使いは創れていない」
「では何故だ!?」
「イリナ達現存する人工聖剣使いと違って、私は数少ない天然物だ」
ゼノヴィアの言葉に、バルパーは絶句していた。ゼノヴィアは僕達と違い、元から聖剣に祝福された者だったようだ。
「デュランダルは、想像を遥かに超える暴君でね。触れた物は何でも切り刻むから、私の言う事も碌に聞く事はない。故に、異空間へ閉じ込めておかないと危険極まりないのさ。使い手の私ですら手に余る剣だ・・・・さてとフリード・セルゼン。お前のお蔭で、エクスカリバーとデュランダルの頂上決戦が出来る。私は今、歓喜に打ち震えているぞ。一太刀目で死んでくれるなよ?精々エクスカリバーの力を存分に揮う事だ!」
デュランダルの刀身が、フリードの持つエクスカリバー以上の聖なるオーラを放ち始めた。あのオーラは、僕の聖魔剣以上の力を発揮している!
「そんなのアリですかぁぁぁ!?ここに来てチョー展開!クソッタレのクソビッチが!そんな設定はいらねぇんだよ!」
フリードが叫びながら、枝分かれした刀身が向かってくるが横薙ぎで、枝分かれしたエクスカリバーが砕かれて姿を見せた。
「所詮は折れた聖剣か、このデュランダルの相手にもならない」
ゼノヴィアはつまらなそうに嘆息するが、凄まじい威力
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