月光校庭のエクスカリバー
フリード再登場×決戦前
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行くまで生きてろよ。
朱乃side
私とアーシアは一緒に寝ていましたが、深夜かつてない程のプレッシャーを感じて目を覚ましました。姫島家にいるお母様は気付かないようでしたので、私とアーシアちゃんも感じたのか起きてみました。私が窓の外を見る、とあの時の神父がこちらを見てた。まるで挑戦的で下品な笑みを向けている。神父が手招きしていたので、即座に着替えた私とアーシアちゃん。部屋のドアを開けて外へ向かう。
「やっほー、アーシアたん。ご機嫌麗しいねぇ。元気してた?」
相変わらずの下品な口調で、アーシアちゃんに向けて話しかけていた。アーシアちゃんは私の後ろに隠れていた。
「何の御用ですか?」
私は気付いたが、先程のプレッシャーはコイツからではなく上空にいた。月をバックに、浮かんでいた者・・・・漆黒の翼を生やした男の堕天使!数を数えると、黒い翼が十枚あったから二対五枚のようだから装飾の凝った黒いローブに身を包む若い男の堕天使。私の事を見ると苦笑していた。
「初めましてかな、姫島家の娘。黒髪が麗しいものだ。バラキエルと人間との間に生まれた者だったか、実際見るのは初めてだがやはりバラキエルの血を受け継いでいるように見える」
いきなり挑発的な事を言ってきたが、私はあくまで冷静にいた。アーシアちゃんは私の手を掴んでいる。
「こんばんは、堕天使幹部でありますコカビエル。私のお父様を知っていると思いますが、私の名は姫島朱乃。貴方と同じく堕天使幹部であるお父様の一人娘です。一つ付け加えさせて貰うなら、姫島家ではなくグレモリー家なら魔王様は最も近く最も遠い存在とも言えます。この場で政治的なやり取りなど無駄ではありますが、祐斗さん達はどうしたのですか?」
「ああ、俺達の根城まで来た奴らか。エクスカリバー一本奪った後、金色の魔法陣に守られて転移魔法陣で消えてしまったよ。どこに行ったかは知らんけどな」
良かった、祐斗さん達は無事なようだけど金色の結界とはどう言う事?そういえば一誠さんが、皆にお守りを渡したと言っていたけどその効果なのかしらね。それにお父様は今、冥界堕天使領にいますから通信は出来ませんね。
「魔王と交渉などと言うバカげた事はしない。本当はグレモリー家の妹に挨拶しようと思ったのだが、俺らの戦場が駒王学園であったので『女王』であるお前に挨拶した訳さ。グレモリー家の妹を犯して殺せばサーゼクスの激情が俺に向けられるのかもしれないが、それも悪くないがバラキエルの一人娘を犯す事もいいな」
私は侮蔑したような目でコカビエルを睨んだ。
「グレモリー眷属が根城である駒王学園を中心として、この町で暴れさせてもらう。そうすればサーゼクスも出てくるだろう」
「そんな事をしますと堕天使と神、悪魔との戦争が再び勃発します
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