襲う悪夢
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ディって言うのか…
「お前、宣戦布告か…?」
俺が呟く。
「宣戦布告?ふふふふ…私は君たちと戦うつもりはない。君たちも戦わない方がいい、それが君たちのためだよ」
「何故だよ…!」
「負けるからさ。神と人間が戦っても勝敗は見えている」
「…!試合はやってみなけりゃ分からないぞ…!」
「そうかな?リンゴが木から落ちるように、世の中には逆らえない事実というものがあるんだ。だから練習もやめたまえ。神と人間の間の溝は練習では埋められるものじゃないよ、無駄なことさ」
まるで大人が聞き分けのない子供をさとすように、試合の放棄を勧めてきたアフロディ。
戦う前からすでに俺達を対戦相手と見てすらいない、同じ土俵に上がるのも無意味としか思っていない…対戦相手としてこれほど屈辱的なことはない。
さっきまで温厚だった円堂の表情も、みるみるうちに険しいものへと変わっていく。
「うるさい…!練習が無駄だなんて誰にも言わせない!練習はおにぎりだ!!俺たちの血となり肉となるんだ!!」
「あぁ…なるほど、練習はおにぎり…ははは、上手いこと言うねぇ、ふふっ」
「笑うとこじゃないぞ…!」
俺ですら、今まで見たことがないくらいの、凄まじい怒りの表情に円堂がなっていた。
円堂の心が、アフロディの不遜な物言いで一気に決壊してしまったんだろう。
「しょうがないな…じゃあ、それが無駄なことだと…証明してあげるよ!」
持っていたボールを突然空高く蹴り上げたアフロディ。
いきなり何を…と思ったその瞬間、円堂達の目前にいたアフロディは高く上がったボールよりさらに高い上空へと移動した。
「なっ!?一瞬で!?」
ワープのような恐ろしい速さの身のこなし…単に移動するだけでも、こんな肉眼で捉えられない圧倒的なレベル…。
「うっ…!?い…いつの間に!!」
アフロディがボールを優しく撫でるように蹴る。
ゴゴオォォォォ!!
そんな限界まで手加減されたシュートですら、とてつもない破壊力を持って円堂へと飛んで行く。
(ヘソと尻に力を入れれば…!捕れない球はない!!)
グググググググッッッ!!
「ぐ…!ぐぐぐぐ…!ぐおおおおおーーっ!!」
全身全霊を懸けてこのシュートに挑みかかり、相討ちに近い形でボールを弾き飛ばした円堂。
かろうじてゴールの外へボールを押し出すことに成功するが、円堂も激しく吹き飛ばされて気を失ってしまう。
「円堂!?おい、大丈夫か円堂!」
「しっかりしなさい円堂君!」
「……う……ぐ…っ!どけよ…!来いよもう一発ッ…!今の…本気じゃないだろう!本気でドンと来いよッ!!」
朦朧とする意識を激しい怒りで繋ぎ止め、世宇子への
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