月光校庭のエクスカリバー
聖剣への想い×教会側と悪魔側との仲介
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つかさせてもらうぞ。赤龍帝の兵藤一誠」
席を立とうとしたので、一度止めて座らせた。少し待ってろ、と言って外に出て近くにある銀行に行って金を封筒に入れてから再度ホテルの個室に行く。
「この封筒を持っていけ・・・・今のお前達は路銀ないだろう」
ゼノヴィアが封筒の中身を確認したら、目を見開いて言った。
「兵藤、この額は何だ!とてもじゃないが受け取れないぞ」
「いくら入っていたのゼノヴィア?」
「・・・・百万だ」
イリナも、と言うより木場と小猫ちゃんも驚愕して俺を見た。
「お前達は今、金と言う路銀が無いだろう?前金として取っておけ、後日また送ってもいい。受け取れないのであれば、ここの食事代を払ってもらうが」
イリナとゼノヴィアは、土下座をしていつかこの恩を返すと言ってきた。俺は断って部屋を出た。
「食事ありがとうございました一誠君・・・・また奢ってくれると嬉しいよ。路銀まで貰える何て思わなかったよ。ああ主よ。この友人にお慈悲を」
俺はカードで支払った後、車で送ってさっきまでいた場所へとに送り返した。その後、小猫ちゃんと木場は車に残って近くの公園まで行った。降りた後、ベンチに座り込む木場と小猫ちゃんにソフトクリームを奢ったら静かに聞いてきた。
「一誠君ありがとう。でも何故こんな事をしたんだい?」
「仲間であるお前をほっとけないし、お前は一時的に俺の弟子だから弟子の気持ちぐらい理解するさ」
そう言ったら納得した表情になっていたが、やはりかと思いながらソフトクリームを食べ終わった。そこへ小猫ちゃんが口を開く。
「・・・・祐斗先輩。私は先輩がいなくなるのは・・・・寂しいです」
少しだけ寂しげな表情を小猫ちゃんが浮かべる。普段無表情だが、黒歌がいるだけは良い表情をしてくれる。
「・・・・お手伝いします・・・・だから、いなくならないで」
「・・・・っ!?」
小猫ちゃんの訴えだが、可愛い訴え方だなと思いながら木場は困惑しながらも苦笑いしていた。
「ははは参ったね。小猫ちゃんにそんな事を言われたら、僕も無茶は出来ないよ。今回は、皆の好意に甘えさせてもらうよ。一誠君のお蔭で、真の敵も分かったしね。やるからには、絶対にエクスカリバーを破壊する。と言っても、一誠君は持ってるけどね、エクスカバー」
木場もやる気になったが、俺的には複雑だ。聖剣エクスカリバー持ってるし、真のエクスカリバーより強いと思う。小猫ちゃんも安堵したのか小さく微笑んだのだった。それと聖剣計画は、カトリック教会が秘密裏に計画したもんだ。
聖剣に対応した者を輩出する為の実験が、とある施設で執り行われていた。被験者は剣に関する才能と神器を有した少年少女で、木場もその一人だった。非人道な実験を繰り
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