月光校庭のエクスカリバー
聖剣への想い×教会側と悪魔側との仲介
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が殺害場所となったが、イリナとゼノヴィアは知ってるよな?」
「ええここ数日、神父やエクソシストが殺害されているわ。でもそれとどう関係があるの?」
「この前木場を車で送ろうとした途中で嫌な予感がしてね、外へ出たら神父が殺害された後を見た。相手はフリード・セルゼンだったが、コイツの名を知っているか?」
「フリード・セルゼン・・・・元ヴァチカン法王庁直属のエクソシスト。十三歳でエクソシストとなった天才で、悪魔や魔獣を次々と滅していく功績は大きかったわ」
「だが奴は余りにもやり過ぎた。同胞すらも手に掛けたからね、フリードには信仰心何てものは最初から無かった。あったのは化け物への敵対意識と殺意だけで、異常なまでの戦闘執着。異端にかけられるのも時間の問題だった」
「フリードは奪った聖剣を使って、お前らの同胞を手に掛けていたようだな。恐らく処理班が始末出来なかったツケを俺らが支払うとは思わなかったが、もう一つ情報がある。聖剣計画に関わってた者が今堕天使側にいるぜ木場」
「・・・・そいつの名前は?」
「バルパー・ガリレイ『皆殺しの大司教』と呼ばれた男だ。だが木場、一つだけ言っておく。聖剣計画があったから、聖剣使いの研究は飛躍的に伸びたとも言えるだろう。二人が聖剣と呼応出来たが、計画失敗で被験者達を全員始末されたいうのは俺も許されない所だ」
木場の瞳には、新たな決意が生まれたと同時に、冷静になって思考の海に入ったようだ。俺がそう告げたらイリナは困ってる様子だったので、ゼノヴィアが言った。
「その事件は、私達の間でも最大級嫌悪されたものだ。処分を決定した当時の責任者は、信仰に問題があるとされて異端の烙印を押された。そいつが先程兵藤が言ったバルパー・ガリレイだ」
今はフリードだが、また駒王町に潜伏してエクスカリバーで神父を殺害し回っているのだろう。俺は外に出て電話した。相手は勿論橘刑事で、もし神父がまた殺害されたら犯人は俺達が捕まえると言ったら任せますとな。どうやらあちらも困っている様子だったし、今聞くと神父はどれも斬られて殺された跡があったと知った。
フリードめ、奪った聖剣を玩具みたいに使って教会関係者の神父や同胞達を殺している事は万死に値する。電話を切って、部屋に戻るとケーキを食べていた皆がいた。どうやら仲良くなったらしいが、俺もケーキをもう一個頼んで食べていた。
「と言う事で、これからはエクスカリバー破壊の共同戦線と行こうか」
俺は名刺を取り出して、イリナとゼノヴィアに渡した。そしたらイリナとゼノヴィアは、ペンを取り出すと何かを書いて俺に渡した。どうやら電話番号のようだった。
「何かあったらそれに載っている番号にかけてくれ。すぐに現場まで行こう」
「ああ。ではそういう事で、食事の礼はい
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