暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第20話 集合場所で
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
午前9時。
俺たちは74層の主街区ゲート広場でアスナを待っていた。
……のだが

「遅いね……アスナ…」

すでに時刻は9時15分を過ぎており、ゲートからは勤勉な攻略組が次々と現れ迷宮区目指して歩いていく。

「確かに遅いな。アスナに限って寝坊なんてことはないと思うが……」

「何かトラブルにでも「きゃああああ!よ、避けてー!」うわああああ!?」

キリトが何か言っている途中に転移門が光り、そこから出てきたアスナがキリトに向かって突っ込んできた。
キリトは避ける間もなく思いっきり衝突し2人は派手に地面に転がった。
俺とサキは転移門から離れていた為被害はない。
それにしても

「もう少し公衆の目を気にした方がいいと思うんだが……」

「2人とも大胆だね〜」

サキは笑顔で俺は呆れ顔で言う。

「や、やーーーーっ!」

突然アスナが悲鳴を上げ、同時にキリトの後頭部が再び激しく地面に叩きつけられた。
アスナはキリトの上から退くと両腕を胸の前で交差させ座り込む。
それを見たキリトはようやく状況を理解したのか遣り場のない右手を閉じたり開いたりしながら、こわばった笑顔とともに口を開いた。

「や、やあ、おはようアスナ」

アスナの眼に浮かんだ殺気が一際強まったような気がした。

「あいつは馬鹿なのか?」

「馬鹿だと思う」

そんなやり取りをしていると再び転移門が青く光る。
それを見たアスナは、はっとした表情で後ろを振り向くと慌てた様子で立ち上がりキリトの背後に回り込んだ。
キリトは訳が判らないまま立つ。
すると、ゲートは輝きを増し、中央から新たなプレイヤーが現れた。
そのプレイヤーはアスナの護衛の1人、クラディールだった。
クラディールはキリトの背後にいるアスナに目を留めると眉間と鼻筋に皺をよせ、憤懣やるかたないといった様子で口を開いた。

「アスナ様、勝手なことをされては困ります!さあ、ギルド本部まで戻りましょう」

ヒステリックな調子を帯びた甲高い声でクラディールは言う。

「嫌よ、今日は活動日じゃないわよ!……だいたい、アンタなんで朝から家の前に張り込んでるのよ!?」

キリトの背後から相当キレ気味でアスナが言い返す。

「ふふ、どうせこんなこともあろうかと思いまして、私1ヶ月前からずっとセルムブルグで早朝より監視の任務についておりました」

得意げなクラディールの返事を聞いて俺はサキに尋ねた。

「血盟騎士団はあんな連中が多いのか?」

「そんなことないよ。あっ、でも、今日ヴィクトさんも家の前にいたよ」

「大丈夫だったのか?」

「うん。カゲヤ君と一緒に行くって言ったら素直に聞いてくれた」

「そうか。なら良かった」

そんなや
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ