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ホウエン地方LOVEな俺がゲームの中に吸い込まれちゃった
姿が同じ敵の登場は定番
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「ま、まあまあ。落ち着いてくれよハルカ(・・・)ちゃん!」


 緑のバンダナに黒のスパッツ。オレンジの服を着た少女は、ホウエン地方オダマキ博士の娘であり、お隣さんでライバルでもあるユウキを探してここまできた……



 ーーオダマキ ハルカその人である。



「まったく!何のためにエニシダさんに着いてきたと思ってるんですか!」
「い、いやユウキくんを探すためだろ?」
「そ う で す よ」

 凄まじい怒りのオーラに気圧されながらも、誠意を見せるべく腰の角度90度、今までの人生で培ってきた最高の状態を維持しながらいった。

「……いや、ごめんね。本当に、ほんっっっとうに!ごめんなさい!」

 年上のおじさんに全力で謝られたハルカは若干顔を引きつらせながら自分のリュックを手に取り中身を確認した。

「ちょ……どこいくんだい?」
「ユウキのあとを追います!……あの放蕩者(ユウキ)がこの地方に居るって分かっただけで万々歳ですから!!」
「あ……うん。頑張って……」




 徐々に物語の歯車は動き出した。
 しかし同時に異物(ユウキ)を受け入れた世界には歪みが生じる。正史のレールから一度外れた世界は徐々に道を逸れて行く。
 チートやバグを使ったゲームの様に、徐々に徐々に、その変化は大きくなって行くのだ。

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