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ホウエン地方LOVEな俺がゲームの中に吸い込まれちゃった
姿が同じ敵の登場は定番
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た自身の知り合いに声をかける。
「エニシダさん」
「おお、フクジさん!どうかしましたか?」
ホウエン地方、バトルフロンティアのオーナーエニシダとは十数年来の友人である。フクジはエニシダの姿を見てほっと一息ついた。
「……ああ、用というほどでも無いんですが……彼……チャンピオンのユウキくんは今どこへ?」
「いやあ、ホウエン行きの船が出ないもんで……あの冒険好き……どこか一箇所に留まるという事を知らない。早々に探検に行きましたよ」
エニシダの返答に少し後悔の念を抱きながらフクジは自身の用事の内容を胸の内で反芻する。
「あ……そうですか……エニシダさんがまだ居るときいて……てっきりユウキくんもいるものだと……」
「どうかしたんですか?」
「……ポケモンリーグ協会本部が彼の事を聞きつけたらしく、ユウキくんに対しての伝言を預かったのです」
何やら只事ではないということを悟ったのかエニシダも深妙な顔つきで続きを促す。
「伝言……というと?」
「ホウエン行きの船がでないことも関係しているそうですが……詳しいことは私にも分かりません。ただ……この紙にこれだけ……」
「なになに……」
受け取った二つ折りの紙を丁寧に開き、エニシダは中の文章に視線を落とした。
ーーーーー
ーーホウエン地方チャンピオンユウキ殿。
一ヶ月後にある計画を実行に移す。貴君にとっても無関係とは言い難い内容の計画となっている故、至急カロスポケモンリーグ協会へご足労願う。
ーーーーー
「なるほど……ではユウキくんのポケナビにこの事送っておきます」
「すいません。お願いします」
「いえいえ…………」
フクジ、エニシダ共に内容について気にはなっているが特に触れなかった。ポケモンリーグ協会が秘密主義なのはいつものこと。どのみち答えを知るすべなどないのだ。
エニシダはニヤリと笑って、いつも通り自分の利益を考えた行動をとる。
「それよりフクジさん!貴方フロンティアブレーn」
「エェェェェニィィィシダァァァァァサァァァアアァン!!」
ブレーンの勧誘。ただでさえ現在人気が最高潮のバトルフロンティアにブレーンの少なさは致命的。こうしていつもことあるごとに勧誘へと乗り出すエニシダだが、今日は邪魔が入った。
少々苛立ちながら振り向き、エニシダは硬直した。
「うお!な、なんだい!今ブレーンの勧誘中なんだk……」
「うるさいうるさいうるさい!なんで!……なんでユウキを止めておいてくれなかったの!!」
ーーあ……忘れてた。
エニシダは怒鳴る少女に自身の過失を理解した。
「……!」
「あっ……って顔するんじゃなーーーーい!!」
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