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ホウエン地方LOVEな俺がゲームの中に吸い込まれちゃった
姿が同じ敵の登場は定番
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だ?
俺の経験上フライゴンは野生では絶対に出現しない。新作のXYも流石にバランスが崩壊することはしないはず。だとすると、殿堂入り後の隠し要素か何かなのだろうか。
「ーーだ、ーーーけて」
「この声は……」
遠くて聞こえにくかったが、この声はあの助けを求めていた女の子らしき声だ。
「ーー助けて!」
「……ああ!今助ける!」
辛うじて助けを求めている言葉を聞き取り、声の方角を探す。
「ーーここか!」
丁度真下。フライゴンを下降させ、ナックラーを避けながら地面に着地する。
「どこだ!聞こえるなら返事をしてくれ!」
「ーーここ、です!」
声を頼りに視線を向けるとナックラーが大量に、其れこそ山のようにという表現がピッタリなくらい群がっていた。
その様は何かをあさっているかの様で……不安になった俺は急いでナックラーを掻き分けて行く。
「くっ、ナックラーちょっと動き止めてくれ!」
一匹を掴んで投げる。二匹目を掴んで投げる。三匹目に取り掛かろうとしたときには一匹目が戻っている。はっきり言ってキリがない。
「ちょ!おま!ナックラー!足にひっつくな!……普段なら大歓迎だけども!」
巣を攻撃する天敵だとでも勘違いしたのか、今度は引き剥がしたナックラーが俺の足止めにくっついてきた。
す、進めねえ!
「フラァァァイゴォォォン!」
そんな時だった。俺を手伝っていたフライゴンが初めて苛立ちを含めた大声で吠えた。
すると、
ぴくっとナックラーが動きを止めた。あれだけガチャガチャと騒がしかったこの空間が嘘のような静寂に包まれる。
「お、おう……何ていうかありがとう……?……フライゴン」
「ふ、ふらいごん……?」
どうやらフライゴン自身も予期せぬ反応だったらしい。キョドりながらこっちを見つめてきた。
「でも今がチャンスだ!」
計算外のことでもラッキーには変わりない。フライゴンにも本格的に手助けを頼み黙々と進んで行く。
もう何度目か分からないくらいナックラーを引っぺがした、その時。
「ん?やけにこのナックラー重く……ね……………」
俺が掴んだのは人間の腕だった。
***
「出てきたのは可愛らしい女の子でした。めでたしめでたし」
「可愛らしいだなんてそんな……」
俺の目の前で顔を赤くするこの女の子こそ、ナックラーに埋もれていた声の主だった。
…………心配して損したよ。超元気だよ。ヤルキモノもびっくりだよ。
「まあいいや自己紹介しよう、俺はユウキ。君は?」
「……?あれ、私のことお忘れですか?」
「え、お忘れ?って何が……んん!?」
……まさかの!
「
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