暁 〜小説投稿サイト〜
ホウエン地方LOVEな俺がゲームの中に吸い込まれちゃった
姿が同じ敵の登場は定番
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して上空から降らせる技だ。ドラゴン技最強の称号は伊達ではなく、威力140から130に下方修正された今でも数多のドラゴンポケモンのメインウェポンとして重宝されている。
 実際に目の当たりすると、何とも言えず。

 流星群と表現するに相応しい光景に俺は完全に目を奪われてしまっていた。

「フラッ!!」

 おっと!いけないいけない。よく考えれば今大ピンチだった。

「う、うーん。でもいざって時に何の技で対処すればいいのかわかんねっ!」

 不味い。ひっじょーに不味い。ターン制RPGポケットモンスターに慣れすぎなせいで思わずリアルタイムバトルということを忘れてしまう。
 いや、慌ててはいけない。冷静になって状況を分析。気分はノズパスだ。
 此方に当たる進路を進んでいるのは6発。後ろに俺が乗っていることを考えると全て躱すことは不可能。ある程度は技で破壊しなくてはならない……っと。なら……

「……フライゴン。此方に向かってくる一発目を右手の【ドラゴンクロー】で迎撃し、二発目は左手を。そのまま【ばかぢから】で二つを纏めて粉砕。次の一つを交わしながら準備、【はかいこうせん】でフィニッシュだ」

 意外にもスラスラ作戦を立てられた。やろうと思えばできるもんだねぇ。

 俺に命令された通りにフライゴンは行動してくれた。

 【ドラゴンクロー】で二つぶった切る。
 【ばかぢから】で寸前に迫っていた流星を消失させる。
 【はかいこうせん】は先にいた巨大フライゴン諸共エネルギーを飲み込んだ。

「フ……ライゴン!!」

 全てを破壊する威力故の【はかいこうせん】は、【りゅうせいぐん】を俺の予想以上の力で粉砕して行った為、相手のフライゴンに直撃。巨大フライゴンは苦しそうなうめき声をあげながら最後のわるあがき……とばかりに此方を睨みつけ、ナックラーが群れる地面に落ちて行った。
 【はかいこうせん】はゲームでは子供達が好んで使うことはあっても、俺の様な廃人プレイヤーが使うことはなかなかない。
 しかし。

「やっぱこの世界物騒だわぁ」

 と、俺としたことが冗談の一つも言えないコメントから察するに余りある【はかいこうせん】の威力は途轍もない物だった。
 敵とはいえ、あの威力を見るとすごく申し訳ない気分になる。

「【はかいこうせん】は封印の方向でいこう」

 威力的には【ばかぢから】も相当なものだったが、其方は一点集中型の様でまだよかった。しかし【はかいこうせん】は洒落にならないレベルで《破壊》を辺りに撒き散らす。例えるなら【ばかぢから】はシングルバトル。【はかいこうせん】はトリプルバトルな感じだ。

「えーとフライゴン。取り敢えずはありがとう、助かったよ」
「ゴーン♪」

 ーーにしても此処は何なん
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