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リリなのinボクらの太陽サーガ
決意
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た。

汗で濡れた服を脱ぎ、一糸まとわぬ姿となった私は、一つ一つ仕切りの付いた個室に入り、シャワーの栓をひねって流れ出てきた温水を頭から浴びる。滴る水が私のしなやかな身体を頭から頬、鎖骨から胸元を通じて下まで伝わり、全身の老廃物を洗い流していく。

「〜♪」

何となく無意識に私は鼻歌でハミングし、シャワー室に私の声が静かに響き渡る。備え付けのリンスとシャンプーを使って、私の身体の表皮にこびりついた脂も滑らかに洗い流す。その時、個室ごとについている鏡に泡がまだ残る私の身体が映り、何となく一部に対する気持ちを吐露する。

「やっぱり少し大きくなってきてる。あんまり過剰だとアレだし、適度なサイズに収まるのが一番良いんだけど……」

ふにふに、もにゅもにゅと自分のを触って、今が成長中だからこそ終着点がどうなっているか心配してしまう。ちなみにマキナは栄養状態が改善したからか、身長もスタイルも凄まじい勢いで成長している……というか年齢相応の身体に戻りつつあるんだよね。ただ、その勢いが凄すぎて数年後には峰不二子なみにバインバインになってるんじゃないかって思うけど……流石にそこまで行く前に収まるはずだろう。

『シャロンも年頃の良い体つきだと思うんだけどねぇ〜♪』

「あわっ!? ま、マキナ……訓練終わったの?」

『何か過剰に驚かれた理由はさておき、今回は良い指導を受けられたよ。おかげでクイックドロウもマスターして技まで昇華できたし、跳弾の感覚も身に付けた。と言っても実力はまだまだサバタ様には届かない……でも、一歩ぐらいは近づけたと思ってるよ』

「そう……マキナはどんどん先に行っちゃうね。私も頑張ってるけど、この調子だと追い付けるかわからないなぁ」

『何言ってるの、シャロンだって着実に強くなってきてるよ。その証拠にさ、最近落ち込まなくなったでしょ?』

「え? あ、言われてみれば、最近後ろ向きな考え方をしなくなっているかも……」

『ほらね。以前はアクーナの事を引きずってばかりで、生きようとする気概があまり感じられなかった。だけど今はちゃんと生きていこうと努力しているのが、よく伝わって来る。後ろから前へ向けるようになっただけでも、シャロンが成長している証だよ』

「そっか……教えてくれてありがとう。こういうのって多分、自分じゃわかりにくいのかも……」

『そうかもね〜』

隣の個室でシャワーを浴びるマキナの肢体を、仕切り越しに眺めてみる。急成長してきている彼女の今の身体は、ニダヴェリールで再会した時の9歳ぐらいの体つきではなく、11歳ぐらいの大人に成りかけの体つきとなっている。比較対象で言うなら、私は知らないけどクロノという人より身長はもう伸びている。だが逆に言えば、マキナはそれだけ成長が出来ない過酷な環境
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