遺跡出現までの10日間【1日目】 その2
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の髪をポニーテールにした少女は細身の男の子が立っているレジを指さすと一礼してスタスタと声がしたほうへ走って行った。
「い、いらっしゃいませ、一泊銀貨1枚となっております。食堂での食事は別料金になっておりますから気を付けてください……」
気の弱そうな10歳前後の白髪のエルフ君は上目使いに僕を見上げながら値段のを言ってくる。
「あ、9泊10日でお願いしたいんですけど」
「!?」
僕が言葉と同時に出した金貨に白髪のエルフ君は目を見開く。
「あ、金貨だめでした……?」
「い、いえ!」
僕の質問に白髪のエルフ君はフルフルと首を震わせる。
「ぎ、銀貨9枚になります」
「これで……」
「! は、はいお釣り銀貨91枚になります!」
とりあえず僕は腰のポーチからとりだした金貨を白髪のエルフ君に渡すと、白髪のエルフ君は急いでレジから銀貨を取り出す。うーん、また手持ちが増えたな……。
「お、お部屋を案内しますね、朝食は食堂で購入できます」
「あ、わかりました」
「ではお部屋を案内しますね」
白髪のエルフ君に連れられてレジの近くにあった階段を上る。
「お一人様ならここになります」
階段を上がって10mほど歩くと沢山の扉がある廊下に出る。その沢山の扉の一番手前の部屋を指さすと僕にその部屋のカギを渡してきた。
「では、何かあったら言ってください」
「ありがとうございました」
小さいのにしっかりしてるなぁと思いながら僕は部屋の扉を開ける。扉の中はベットが一つとタンス、テーブルが一つづつ置いてある簡単なワンルームだった。
「ふぅ……つかれたぁ」
歩き疲れた僕は思わずそのベットに寝転がる。気持ちいい……。あれ……だんだん意識が……。
急に押し寄せてきた眠気に僕は勝つことができず、僕の意識はだんだんと薄れていった。
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