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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-33
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畳を水拭きしてくれ。くれぐれも畳を濡らし過ぎないように名。そこが終わらないと今日寝るとこないから。……よし、俺と束、麗菜と鈴音は台所だ。正直、こっちの方が大変だと思うが頑張ってくれ」
「全然へーきだよっ」


 そうして一日目の午後は過ぎていく。


 ◯


 辺りはだんだん薄暗くなり、電灯が必要になってきた。明かりをつけて台所にかけてある時計を確認するが、止まっていた。仕方がなく、自分の携帯で確認する。――――午後六時三十分。
 時間を意識したらお腹が空いてきた。遅いが夕飯を作るために、玄関先から買ってきた食材を取って来て調理を始める。


 ……。
 三十分ぐらいして夜ご飯が出来る。器をお盆の上に乗せて台所から今に移動しようとすると、丁度居間の方から束が来た。


「お、丁度いいな。これ持って行ってくれないか?」
「おお! ごはんだあっ」


 やはりお腹が空いていたのか、夜ご飯を見るなり、目の色を変えてお盆に乗せて持って行ってしまった。他の人の分も食べなければいいけどと心配になりつつも箸を水洗いしてから持っていく。


 今日で台所、居間、客間、風呂場の四か所が終わってしまった。この分なら、予想よりもだいぶ早く終わりそうだ。そう考えるとよんでよかったのかもしれない。そう思いながら居間に行くと、蓮以外の全員が長テーブルにそれぞれついていた。持ってきた箸を渡すと待ちきれずに我先にと食べ始めてしまった。呆れながら蓮も座って食べ始める。


 蓮と束は普段なら食べながら話をしないのだが、人が多いからか自然と会話しながら食べていた。


「御袰衣って料理旨いんだな」
「そんなことない。時間がなかったから簡単に作れる親子丼にしたわけだし」
「麗菜さんって、どこかのお嬢様だったりするんですか? すごくきれいに食べますね」
「別に敬語使わなくてもいいよ。それにお嬢様ならそこにいるじゃん」
「……ほえ? なんですの、人が食べているところを見るなんて」
「鈴音、風呂にお湯張ったか?」
「ええ、いつでも入れるわよ」
「なら、女子たちで先に入ってくれないか? 俺は布団の用意をするから」
「んふふー、りょーかいだよ」


 そんなこんなで久々にこの家に戻ってきた喧噪。どことなく哀愁を漂わせていた家も嬉しそうに佇んでいた。
 夕飯を済ませ、女子たちは風呂へと向かう。六人と結構な人数だが、問題なく入る大きさなので全員で入らせることにした。その間に蓮は客間に布団を敷く。男女で分けるため、女性は人数が多いから客間、男性は二人しかいないので居間に寝ることにする。一夏も手伝ってくれるらしく蓮についていく。
 客間の押入れを開けると布団を取り出す。しばらく使っていないからかび臭さがあると思っていたが、驚
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