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デュラララ!! cross,world≠異世界の狂者達の宴
汝、走れ。
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歩き、立ち止まった。
…………………………………………はぁっ?
折原 臨也はその空間を凝視する。観察する。眺める。疑問を抱き、実体の湧かない優越感を発散する様に、その空間の異様な空気をビリビリと感じた。
フロア全体を支配する人間達は綺麗な陣形を保ち、見事なタイミングと時間通りに敬礼を始め、彼等は告げた。
「ようこそ、折原 臨也様」
一人の黒服人間は陣形を築き、別の陣形を組んだ。
まるで軍隊だね。黒の制服を纏った彼等は法則の決まった数式を思わせる。
カツンッカツンッカツンッ。
足音だ、その音はフロア全体を響かせ黒服達は動き始めた。
真ん中、中央を開き、お偉いさんを通られる様な仕草と敬礼は主の奴隷そのものだ。
「はぁー。なんの余興かな〜今日はなんかのパレードか何かかな?」
今回の仕事は製薬会社の社長と取引する筈なんだけどね? なんか変なのはうじゃうじゃ居るけど関係者かな?
いやーでも、関係者はないかな。だって彼等、『目』が死んでるもんね。
製薬会社の人間は自分の欲を満たそうと努力する変人の集まりだ。人間を使って人間の欲を満たすって変な話だよねー人間好きの俺からすればnonsenseだよ。
まぁ、その恩恵を貰ってる俺も同類かな〜。
親玉は現れた。
黒服達の服装と似た衣装だ。仮面を被って、素顔を隠している。
絶対服従かな、真ん中の親玉らしき人間は王様気取りだ。
社会の常識は上下関係、上の者は下の者を従わせ高みの見物で有意義な時間を過ごし、下の者は押し付けられた上からの厄介事をせっせと片付ける。
嫌いじゃないよ、上下関係を重視する上司って。
俺も仕事上の関係で人を雇ってるからね。気持ちは解らなくもないけど駄目だね。
受け入れる以前の問題だ。欲を持たない人間を俺は雇わない、雇うなら欲を持った人間を雇うよ。
ギラギラした瞳で、機会を伺ってるクズ野郎なら幾らでも雇うよーまぁ、そんな人間は希少種だけど。
「今日は仕事の依頼で来たつもりだけど…………見世物のお披露目会かな?
なら、帰ってもいいかな? こう見えて俺って結構忙しんだよねー」
後ろに振り返り足を踏み入れようとすると。
出口は塞がれていた。黒服の人間達のバリケード…………えーっと俺はミスったかな?
お仕事の段取りは完璧だった。非の打ち所は皆無、折原 臨也は仕事を最後まで念入りにするタイプの人間だ。
仕事を受ける側の人間として依頼される側の素性は調べ上げだ状態で望む。それを見透かされた様な敗北感と脱力感に折原 臨也は目眩する。
「はぁー話なら聞いてあげるよ。
言ってごらん。情報屋として知ってる情報なら売るし知らない情報なら隅々まで調べて売るのが俺の仕事ださらさー」
まぁ、今回は興味をそそられたからだけど
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