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異世界を拳で頑張って救っていきます!!!
エルフの城で 【2】
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いう国に住んでいる種族のことです。水魔法の扱いと治療魔法がとても得意で私達の国と同盟関係を築いています、あとニンゲンという種族は見たことも聞いたこともなかったです……ケントさんを見たところ私達より耳が短い以外は特に変わったところはないように思いますけど……」

「「フムフム」」

 イオラさんの説明を僕は頭に叩き込む。………というか何でアリスまで正座してきいてんの……?

「では次にサラマンダーについて説明しますね。サラマンダーは『ガレン帝国』と呼ばれている国に住んでいる炎魔法と『刀』と呼ばれる剣の扱いに長けた種族です。この『ガレン帝国』も私達が住んでいる国『アイスル国』と隣接しています。しかし『シトレア国』とは違いとても攻撃的な思考を持った国で、私達『アイスル国』とは敵対関係にあります……」

 最後の方イオラさんはとても悲しそうな表情を浮かべた。おそらく争い事とかが苦手な人なんだろう……。

「あいつら……いつも喧嘩吹っかけてくるよね……」

 アリスも厳しい表情でうんうんとうなずいている。よし、サラマンダーには気を付けよう。

「最後に獣人について説明しますね……」

 イオラさんはそこで言葉を言ったん切る。

「彼らは体内に保有できる魔力が極端に少なく身体能力が極めて高いのが特徴です、昔は沢山いたらしいのですが、今の彼らの国際的な立場はとても低くよくこの国や他の国の奴隷市場などで売られているのが現状です……」

「ど、奴隷ですか……」

 この国に、いやこの世界に奴隷制度というものがあることに僕は驚く。

「私はこの制度には断固反対なのですが……まぁ一端の医療魔法師が何と言おうと国は変わりませんけどね……」

「そう……なんですか……」

「はい……」

「「「……………」」」

 本日何度目かの気まずい雰囲気が流れる。

「と、とりあえず話を本題に戻そうよ!」

「そ、そうですね!」

 アリスが焦った表情で話を本題に戻す。この空気を何とかしたい僕も急いで話を切り替えるのに全力を注ぐ。

「種族にはそれぞれ何らかの特殊能力があるんですね……エルフはどうなんですか?」

「うーんとねぇ、エルフによってそれぞれ違うんだ。例えばイオラは植物系医療魔法を使うときに魔力を使わないでいいっていう能力があるし、私はケントに見せたと思うけど自分の魔力を筋力に変換する能力があるよ。ガバラン団長は腕力がほかのエルフとはケタ違いに高いって言う能力を持ってるんだ。あ、ハンスは魔法全般の使用効率が上がるって言う能力だった…気がする……」

 僕の質問にアリスが答える。なんでハンスさんの能力はうろ覚えなんだ……。若干ハンスさんをかわいそうに思いな
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