暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
燃える銀氷
34弾 『生徒呼出 星伽白雪』
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か?」

「止めてもあんたは行くんでしょ?なら、あたしが行かないわけにはいかないじゃない」

 いかないないのだろうか。いかないらしい。

「……それに、これであの女の弱みを握れれば……くふふ」

「お前、未だにこの前のこと根に持ってたのか」

 てっきりもう気にしてないと思ってた。

「あたしとしては別にもういいと思ってたんだけどね。あの後も何度か嫌がらせを受けてるのよ、あの女には」

 なんと。

 聞けば、アリアが一人だとあちこちでドアの前に気配がしたり、物陰から見張られてる感じがしたり、電話が盗聴されてるみたいに断線したり、渡り廊下から水を掛けられたり、どこからともなく吹き矢が飛んできたり、落とし穴に落とされたり、『泥棒ネコ!』って書かれた手紙がデフォルメされた猫のイラスト付きで送られてきたりしていたらしい。

 何か壮絶だな。最後のだけはちょっとほほえましいが。

「それに!こないだなんか、女子更衣室のロッカーを開けたらピアノ線が仕掛けてあったのよ!あたしがロッカーの奥に潜りこまないと服を取れないって分かってて、首の位置に張られてたんだから!」

 そいつは、流石に洒落にならないな。というか、一つだけ別格で、異質だ。

 そう、まるで、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「……考えすぎか」

 何だか嫌な予感がしたが、首を振ってそれを振り払う。

 とにかく、アリアの許可は得た。今日、白雪が呼び出されてる時間に――――

「――――教務科に、潜入だ」
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