動き出す黒
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道は春奈のおにぎりをムシャムシャ頬張っている。
「はい、お兄ちゃん!お兄ちゃん専用のおにぎり!!」
「お、デカいな!サンキュ!」
俺がそれを頬張ると、中身は角煮だった。
「やっぱ、心美の角煮おにぎりは最高だな!!生き返るよ!」
「へへっ…!」
心美が嬉しそうにおにぎりを頬張る俺を見ながら、微笑んでいると、隣でも微笑ましいことがおきていた。
「ははっ、ヘンテコな形だな〜」
「…それ、私が握ったんだけど」
そして円堂が選んだのは夏未のおにぎりだった。秋や春奈と比べていびつな形のおにぎりに、思わず笑ってしまう円堂だったが…
「あ、あぁ!ま、まあ形はどうであれ味は一緒だよな!」
もぐもぐ
「…んぐ!?しょ、しょっぱ…!」
「お、お塩つけすぎたかしら…」
「あぁ…いや…練習で流した汗の分だけ、塩分補給しないと…かはっ!?の、のどに…つまっ…」
「も、もう!世話が焼けるわねぇ!」
見た目だけでなく味も塩まみれ…、さらに喉に詰まったりと踏んだり蹴ったりの円堂だったが、お嬢に背中をバシバシ叩かれて介抱してもらえるという、微笑ましい事をしてもらえる円堂だった…。
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