暁 〜小説投稿サイト〜
DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
非常識な男とその家族…はい私達の事です!
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し、今日からお兄ちゃんは“良牙”よ!

「迷った!?迷って行けるような所ではないのです!何かイカサマをしたに決まってます!そ、そんな勇気…私は認めませんよ!」
別にアンタに認められる必要ないし…
耳まで真っ赤に染め上げ怒りを露わにする神官を眺め、心の底からそう思う。

「黙れクズ!!『私は認めない』だと?この試練は、神が与えた試練だろ!お前の許可など必要ではない!それとも何か?お前が神なのか?」
いや、ホント、マジ…
お漏らししそうになる程ビックリな大声で激怒するお父さん!
この人を怒らせるなよ…マジで怖いんだから。

「わ、私は…」
耳まで真っ赤だった神官だが、今では死体より青ざめている。
「神が与えた試練なら、神が彼女の勇気を審査する!お前はただの門番だろ…偉そうに俺の子供達を批評するな!」
あ、ヤバイ…お父さんの一人称が“俺”になってる…
下手な事を言うのは止そう…



お父さんの怒りに触れ、震え上がってる神官をシカトし、私達は神殿から外へ出る。
怒ってるお父さんが怖くて誰も何も言わない中、ウルフが解明したい疑問をお兄ちゃんへと投げかける。

「ティミーさん…どんな方向音痴になれば、この絶壁を超えられるんですか?」
「何…父さんに勢い良く放り投げてもらえば簡単さ!」
大したこと無い様にサラッととんでもない事を言うお兄ちゃん。
絶壁と建物の境で他より低くなっている箇所指さし、戯けた様に説明する。

「よ、良く無事でしたね…着地はどうしたんですか?」
遺伝子のお陰で無駄に丈夫?
「壁の向こうは砂漠地帯でね…スクルトを重ねがけしてダメージを軽減した。…尤も、丁度モンスターの一団の上に落ちたから、ものっそい痛かったけどね」
“ものっそい”って…まるでお父さんじゃんか!

「どうしよう…リュカさんとティミーさんの区別が付かなくなってきた!」
「ちょ、ウルフ君…大変失礼な物言いだよ!」
あはははは、これでグランバニアは安泰ね!
「うん。流石は我が息子!」
お父さんはお兄ちゃんの肩を抱き、嬉しそうに笑っている。
非常識極まりないけど、本当に良い父親よね。




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