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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
非常識な男とその家族…はい私達の事です!
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ん!!本気ですか!?」
お父さんと共に神殿を出て行くお兄ちゃん。
そんな彼を止めようと、ウルフが慌てて近付こうとする…
しかし私とお母さんに阻まれ、敢えなく2人を見送る事に…
ウルフは顔に憤りを纏って私を見つめている。
ごめんね…後で説明するから。



お父さんとお兄ちゃんが出て行ってから半日が経過した。
神殿側から軽食を戴いたが、それ以外は飲まず食わずで待ち続けている。
マジ腹減った!

「あっれぇ〜!まだアルルは帰ってこないの?」
私達の沈黙と空腹を妨害するのは、無駄に明るい声で帰還したお父さんだ。
体中から女物の香水の匂いを漂わせ、待ち疲れた私達を鼻で笑う。

「リュカさん…今まで何してたんですか!?」
この状況に苛ついているウルフが、無駄と知りつつもキツイ口調でお父さんを咎めている。
「何って…ナンパだよ。あれ、言わなかったけ?」
うそ〜ん…!?

「お父さん…本当にナンパをしてたの?」
お願い嘘だと言ってください。
私だけではない…お母さんですら冷たい瞳で睨んでる。

「い、いや〜…その〜…だ、だってそう言って出て行ったでしょ!最初っから伝えておいたじゃんか!何で今更そんな目で睨むの!?」
だって意味深な事を言って出て行ったじゃん!
アルルさんを助ける算段があると思うじゃん!

「貴方と一緒に出て行かれた方は、どうしましたか?…一緒に行動をしていたのではないのですか?」
私達全員でお父さんを睨み付けていると、神官が気になる事を質問してきた。
…そう言えばお兄ちゃんの姿がないわ?

「はぁ!?お前バカなの?僕達ナンパしに出かけたんだよ!目当ての女の子が居れば、別行動するに決まってるだろ!…それとも何か、3Pでも期待しちゃったのかな?神官のクセにイヤラシいなぁ…」
この場の誰もが神官の意見がまともだと思っているのだが、どういうワケか一番まともじゃない男の意見が正論に変わって行く……何でだ!?

「な、何と無礼かつ下品な物言い!私はただ、もう1人の行方が気になっただけだ!」
「知らねぇーよそんな事!僕はこの町に好みの女が居なかったから、アリアハンの愛人の元に行ってたんだ!アイツ…方向音痴のクセに『美女の匂いがする!』って、どっかに行っちゃたんだもん…」
そんな事するのはアンタだけだ!
でも…つー事は、どうにかアルルさんを助けに地球のへそに言ったのね。

「何と破廉恥な連中だ…」
ふん!お父さんに対しては否定しないけど、お兄ちゃんは違うもんね!
「今頃ティミーの奴、薄暗い場所で美女と一緒に良い汗かいてるんじゃね?自慢の愛剣を振り回してさ!あはははは…」
そんな事してねーよ!“真面目人間ギャートルズ”だぞ!




する事もなく、ただ時間だけが経過する…

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