episode3 ーFakerー
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少し放たれた場所から観戦していた二人は、デュエルに決着がつくと各々の感想を話し始める。
曰く、悪趣味
曰く、無慈悲
ーーーだけど、スゴイ。
先制ダメージを喰らい、続く射出バーンでゲームエンドとなると思いきや、冷静というか、冷酷なプレイングで相手の攻撃全てを跳ね除け、大逆転勝利。デュエリストとしての圧倒的な格の違いを見せつけたような闘いだった。
「で、あいつ。どうするわけ?」
「は?あいつ……?ドイツのことですか?」
「え?えぇ?!?」
無事にレンカの勝利を見届けた葵は、ニセモノの処罰でも聞こうと話しを振るが、首を傾げ誤魔化されてしまう。挙句、何事もなかったように帰宅しようとする楓に二度驚かされる。
慌てて、腕を掴むとなぜか不満げな視線が返ってくる。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!あのニセモノ、捕まえなくていいのかしら??」
「別にいいんじゃないですか?精々騙りでしょぉー。いいですよー、それくらい。好きにやれば。レンカさんにボコされて改心したでしょうし。"漆黒の竜使い"の名が傷つくような事態もないですし。」
まぁ、そんなことになったら私自ら出向きますが……と笑いながら呟く楓の表情に葵は
酷く恐ろしいものを感じる。頬を引きつらせているのを知ってか知らずか楓はケラケラと笑いながら続きを話してく。
「それに、私は心が広いんですよ〜。孤島で起こった騙りくらいこれくらいの罰で十分ですよ。そもそも、掴まれたら書類とか報告とかメンドイじゃないですかぁー」
「んなっ??この駄目マネージャー、ぶっちゃけやがったわ!!」
「あー、仮にも歳上且つ先生に駄目マネージャーは酷くないですかね〜〜?!」
「堂々と職務放棄してる人に言われたくないわね」
ぎゃーぎゃーわーわー、と二人のたわいない口論はレンカが戻ってくるまで続いたとか。
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