episode3 ーFakerー
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ルドを確認する。
レンカのフィールドには、レッドアイズ蘇生罠『真紅眼の凱旋』と伏せが一枚。
対する相手は、『双頭の雷龍』が二体のみと、手札もなく墓地で効果を発動するようなカードも置かれていない。
攻めるには絶好のチャンスである。
「マジックカード『生者の書ー禁断の呪術ー』発動!墓地から『真紅眼の不死竜』を特殊召喚し、さらに墓地の『沼地の魔神王』を除外する!」
地面が割れ、業火が溢れる中を不死竜が飛翔する。そして、無数の亡者の手が沼地の魔神王を墓地ではないどこかへと引きづり込んでいった。
「さらに『真紅眼の凱旋』の効果発動!墓地から『真紅眼の黒竜』を特殊召喚!
バトルフェイズ!『真紅眼の不死竜』で『双頭の雷龍』を攻撃!」
「なにっ、攻撃力の低いモンスターで攻撃を……!」
「その瞬間、速攻マジック『禁じれた聖槍』発動!そのエフェクトにより、『双頭の雷龍』の攻撃力を800ポイントダウンさせます!」
聖槍の一撃を見舞われた雷龍は、見るからに衰弱する。その攻撃力は2000までダウンする。
「いけ、不死竜!黒・炎・弾!」
「ぐ、ぁぁ!」
ニセモノ:LP1600→1200
双頭の雷龍を破壊し、ダメージを与えるもニセモノの黒ローブは唯一覗く口元を愉悦に歪めていた。大方、勝ったと思い込んでるんだろうとレンカは推察すると大げさにため息を吐く。
「……所詮ニセモノ。その程度ですか」
「なにっ??」
突如、腐敗した地面からプラズマが迸ると、土砂を撒き散らしながら先ほど不死竜にょって倒されたばかりの『双頭の雷龍』が姿を現した。しかし、その姿は痛々しく赤かった体表は黒ずみ、腐敗した肉が崩れ、骨が覗いている。
「な、なん…だと」
「不死竜は破壊したモンスターを蘇生し、操る。甦れ、『双頭の雷龍』!」
完全に復活を遂げた雷龍は身体から電撃を走らせ、復活の雄叫びをあげた。
「雷龍であなたの雷龍を攻撃する!サンダー・スパーク!」
「づっ??相打ちか……!向かい打て、雷龍!」
二体の雷龍の放つブレスが中央で拮抗し、激しい衝撃が大気を震わせる。ほどなくして、力を使い切った二体はサラサラと砂のように崩れ消えて行き、フィールドに残ったのは二体のドラゴンのみ。
「あ…、あぁ……」
「……終わり、ですね。やれ、レッドアイズ!」
「あァァァァァァァァッ??」
ニセモノ:LP1200→0
◆◇◆
「いっやー、まさかドラゴン族と思わせてアンデッドとかレンカさんもやることエグいですねー!!無慈悲なところがプロデュエリスト"漆黒の竜使い"らしいですね。」
「エグい……ってか悪趣味ね。だけど、嫌いじゃないわよ。あーゆー戦術」
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