第25話 =謎が増えた気が…=
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たんだ…な…
『思いふけっているところ悪いが…』
「うわぁ!?…なんだよ…」
『例の黒の剣士、それに閃光が来たぞ』
俺の頭の中で響く声を頼りに周りを探す。どうやら頭のなかのヤツと会話できるらしい…変じゃね?
すると門のところらへんで2人一緒に歩いてきているが見えた。
気づくのが遅れてしまい、急いで4人を起こそうと軽く叩く。圏内とはいえ軽くノックバックは来るためその衝撃で起
きてくれればうれしいんだけど…なんて思っていたら皆同じように目を擦り起きてきた。
「お帰り。どうだった?」
「そ…それが…」
次のキリトの発する言葉は俺はもちろん、直前まで眠っていた全員の目を覚まさせるほどの威力を持っていた。
「「「「「ボスがいなかったぁ!?」」」」」
「うん…」
浮かない顔をしたアスナが続く。2人の話によると、どうやら近道からとても短い距離でボス部屋までたどり着くこと
が可能だったらしい。それでボスの情報も確認したほうがいい、という2人の結論により部屋に入るとそこではボス部屋に入ると先頭を始める合図のような炎が立ち上るエフェクトは発動せず、モンスターもいなかった。
そして試しに次の層へ続く扉に触れるとその扉は開き、次の層に進めたというのだ。進めたからには転移門をアクティベートして帰ってきたらしいのだが。
「もしかしたら…あのバルバトスってやつがボスだったのか?」
「かもな…あの強さはフィールドボス以上だったぞ」
「でもそれだと矛盾しないかしら?ボス部屋からは出てこれないはずでしょ」
俺たちは全員頭を抱えだしそうな勢いで悩みはじめる。するとサチが何か思いついたように話し始めた。
「もし…もしかしたらだけど…私たちがあの近道を開いたことであのバル…バルバトスってのがボス部屋を守る存在になったっていうのは…?」
俺達がその近道を開いたことで本来いたボスモンスターは消滅し、その代わりその穴を埋めるべくバルバトスがボスモ
ンスターになったということらしい。ありえない話ではないけど、そうなったらゲームバランスが崩壊しないか?
「あ、あくまで推測…だよ?」
「…細かいこと気にしたって仕方がない。今回はたまたまってことで…これより上に近道がないって可能性もないけど考え続けても答えなんか分かりやしないさ…」
キリトの言うとおり俺たちただのプレイヤーにはこの上のことは推測すら出来ない。すべてを知っているのは恐らく茅
場のみだろう。その茅場はいまどこで何をしているか分からないが。
「だな…そういえばお前、カーソル元に戻ってるな」
「ん?…これか…アクティベートしたらなぜか戻った」
今回いろいろありすぎてどんどん謎が増えてきた。近道開放したらボス
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