第六十四話
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悪いって思っているんですか?あたしがどれだけ心配したか…」
「悪かったって。この後のゴハンは奢ってやるから」
「…今日はフルコースです。今決めました!クラインさん、せいぜい破産するまで2人でアオさんにたかりましょうね!」
「あ、ああ…なんかシリカ…キャラ変わってねぇか?」
「っと、そんな事よりもドラゴンゾンビは?」
「大丈夫です、アオさんの一撃できっちり倒してます」
確認してから来るに決まってるじゃないですか!全て貴方から学んだ事ですよ!と、また怒られてしまった。
見ると確かにHPバーは全損しているが、その巨体は横たわったままだ。
どうしたことか?と見ていると、リドラゾンビがよたよたしながらドラゴンゾンビに歩いていくのが見えた。
「グルゥ…」
リドラゾンビは悲しそうに鳴くと、二体の体が光に包まれる。
その体から魂のような物が抜け出し、寄り添うと、二体は光と共に消え去った。
すると今までたち込めていた霧は晴れ、洞窟に明かりが戻ってくる。
するとクラインにメールが入ったようだ。
「何か外の毒沼が消えたらしいぞ?ボスを倒すとなくなるようになってたのかもな」
関心した後、「げ!って事はバトルヒーリングのスキル上げはもうできねぇってことじゃねぇか」と絶叫していたが、クラインのPTは殆ど上げ終わってるんだから良いじゃないか。
消える直前、リドラゾンビがクゥとピナのところに行ったと思うと、一瞬クゥとピナが発光したかのように見えた。
「きっと、あの子のお母さんだったんですよ。あたし達に助けて欲しかったんだと思います」
かも知れないな。
消える二匹を見送ると、ようやくアイテムがドロップしたようだ。
アイテムストレージが嬉しい悲鳴を上げている。
「あ、コレは何でしょうか?」
ドラゴンゾンビの砕けた宝石はそのまま地表に残ったようだ。
「鉱石系のアイテムだろうな。噂の状態異常付加の鉱石じゃねぇか?」
「多分そうじゃないか?数は…丁度3個かこれは三人で山分けでいい?」
「ああ、それでいいぜ」
「あたしも構いません」
鉱石をしまい込むと、クゥとピナがやってきてそれぞれのテイマーの肩へととまる。
クゥをなでてやりながら先ほどのエフェクトが何だったのか聞いて見る。
「クゥ?さっきリドラゾンビは君達に何をしてったんだ?」
「クゥ?」
クゥはちょこんと首をかしげると、虚空に向かって真っ黒い霧を吐き出した。
「わっ!」
「うぉあ!」
「な、何ですか?」
「煙幕…かな?」
どうやらクゥとピナの特技が増えたようだ。
「さて、帰ろうか」
「さすがに疲れました…」
「けどよぉ…来た道を
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