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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
進攻
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俺は耳にに神経を傾けた。

響く竜の雄叫び。これはーーー

「ーーー下から?」

まさかーーーと思い至ったその時だった。

「ベート、転進しろ!!」

フィンさんの指示が飛び、先頭のローガ、そして遅れてヒリュテ(妹)とパーティ一団が正規ルートを外れて横道に飛び込んだ。その直後のこと





「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」





地面が爆発した

『〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!?』

突き上がる轟炎、そして紅蓮の衝撃波。
何もかもが一瞬で真っ赤に染まった。
爆炎による熱で眼球が乾くんじゃないかと思った。顔にも熱風が叩きつけられる。

まるで特大の地雷が炸裂したような現象。階層の床がまるごと紅炎に包まれ、パーティの通過地点上にいたモンスター達を全て呑み込み、蒸発させる。

なんと恐ろしいことか。

しかも、炎はその勢いを止めず、さらに五十一階層を突き破る。

これが狙撃……?

「……クッソ、出鱈目すぎるだろぉが……!?」

「迂回する!! 西のルートだ!!」

フィンさんの指示に従ってパーティは正規のルートを外れた広幅の通路を全力で走る。

すぐに響く大爆発。

芋虫型(モンスター)を引き寄せてもいい!! リヴェリア、防護魔法を急げ!!」

「ーーー【格好木霊せよーーー心願(こえ)を届けよ。森の衣よ】!」

「敵の数は!?」

「六、いや七以上!?」

足をとられるほどの振動と途方もない熱量が襲いかかる。
矢継ぎ早にフィンさんの命令が飛び、パーティ内のあちこちで声が聞こえた。


鮮明に響く竜の咆哮。階層全域を震わす爆発の連鎖。

空いた穴から瓦礫がガラガラと音をたてて崩れていく。

そして、とうとうそれが視界に入った。突き抜けてくるのは、紅蓮の大火球だった。

竜のブレス。

俺達を狙っているのはそれだった。

こうなりゃ、無理してでも戦車(チャリオット)を……

「ラウル、避けろ!?」

「えっ?」

「ラウルさんっ!?」

その声に現実に引き戻された。
聞こえたのは悲鳴に似たレフィーヤの声。見ると、横から迫っていた太糸に狙われていたサポーターの一人を突き飛ばし、レフィーヤが腕を絡め取られていた。
捕縛され、ぐんっと隊列から引き剥がされる。

「レフィーヤ!?」

「くそっ!?」

突然のことで対処ができない。ましてや、レフィーヤまで少し遠い。動けないのだ。

レフィーヤを捕縛した蜘蛛のようなモンスターはその顎を開口させーーー燃え尽きた

膨れ上がった地面か
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