東方
古代編
第三話
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、永久を巡ると書いて永巡だ」
それ以外にも旧姓が○○だとか、前世の名前が○○○○だったとか色々あるけど言わなくていいだろう。
「永巡ね……僕の名前は知ってるだろうけど一応言っておくぜ。安心院なじみ、親しみを込めて安心院さんと呼びなさい」
「ワカタヨーアンシンインサン」
「ニュアンスがおかしい気がするけどまあいいや。それじゃあね」
安心院さんが別れの言葉を告げると一瞬で消えてしまった。
「一瞬で消えた……これが腑罪証明」
好きな時に好きな場所にいることが出来る技術か。これで1京2858兆519億6763万3865個分の1個だから規格外にも程があるな。
「さて、明日に備えて寝るとするか」
〜〜〜〜〜〜
カンカンカーン!ヴィーヴィー!キュイーン!ガンガンガン!
「う……」
外からけたたましい音が聞こえる。時刻は……5時?何かあったのか……?
「永巡!(ドガッ)」
「どうしたの義姉さん……?」
「どうしたもこうしたもないわ!妖怪が攻めてきたのよ!」
「はぁ!?」
いくら何でも早……くないな。妖怪の活動時間は夜……寧ろ遅いくらいだ。
「市民の避難は?」
「兵隊達が今必死に促してるわ」
「ロケットは?」
「私達の部下がロケットの稼働を急いでるけど時間が足りないわね」
「妖怪の進行状況は?」
「外門を突破して第一都市で暴れてるわ」
不味いな……多分今暴れてる妖怪達は先遣隊だと思う。この後に控えてる強力な妖怪が来るまでに先遣隊を滅ぼさないと先にこちらが滅ぼされてしまう。ぶっちゃけこの都市の住民で上位の妖怪に勝てるのは俺と義姉さんだけだし、数の暴力にはさすがに勝てない。義姉さんの体力が尽きるのが先になるだけだ。
「義姉さんはロケットの稼働を直接指揮して。俺は兵隊達と協力して妖怪を倒す」
「駄目よ!そんな危ない事!」
「だけど、このままじゃ全滅する。誰かがやらないといけない事なんだ」
「……るのよ」
「?」
「……絶対帰ってくるのよ、これ約束だから」
「ああ、分かった」
義姉さんから死亡フラグを受け取った俺は妖怪達を止める為に外に出る。今こそ修行の成果を示す時だ!
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