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M?R - メルヘヴン - 竜殺しの騎士
018話
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魔力を解き放ちARMを発動する、アルヴィスの頭上に巨大な怒りが出現し落下してくる。出現したときにはアルヴィスの頭の頭数十センチの位置にある直ぐに地面に落下し地響きと共に轟音が鳴り響いた。

「アルヴィスゥゥウウウ!!!!!」

叫ぶギンタ、まさかあの下敷きになってしまったのではないかと心配になってしまう。ジャックやナナシ、ドロシーさえも顔を歪めた。出現から落下までの時間は酷く短く回避は困難、流石のアルヴィスもきつい物かあったかと思ってしまった。しかしただ一人心配などしていない男がいた、ジークである。

「……人が悪いなアルヴィス」

「うがっ……!?」

突然の背後からの攻撃にフックは反応出来ずにそのまま地面に倒れこんだ、必死に頭を動かし後ろを見るとそこにいたのは無傷のアルヴィスであった。フックの切り札でもアルヴィスを傷つけることは出来なかったのだ。

「勝者、メル アルヴィス!!!」
「うおおおおお!!やったぜアルヴィス!!!」
「まぁ〜ったく心配させおって!!」
「ナイスです〜アル様〜!!」
「流石アルちゃん」
「アルヴィスには物足りない相手だったみたいね〜」

「お疲れだなアルヴィス」
「ああ、楽な相手だったよ」

戻ってきたアルヴィスはジークのハイタッチし勝利を喜ぶ、ギンタもアルヴィスの元へと駆け寄りハイタッチをする。

「なぁギンタ、メルヘヴンは好きか?」
「当たり前だ!」
「好きやなかったら、この場におらへんで自分ら」
「そうっすよ」
「如何したのアルヴィス、その質問?」
「俺もこの世界は好きだな」

当然だと言わんばかりの笑顔を見えてくる一同、そんな彼らの言葉と笑みを見てアルヴィスは笑った。心からの笑みを浮かべた。

「それなら俺たちは同じだな、一緒にこのメルヘヴンを守ろう!」
「おう!!」

新たに決意を新たにする一同、だがそんなメルの背後でチェスは恐ろしいことを始めていた。

「負けちゃったねぇ〜さあ制裁のお時間だよぉ〜Mrフック!」
「くっ殺すつもりかっ!?」
「さぁねぇ〜?じゃんけんをしようじゃないか!!」
「じゃ、じゃんけん!?」

突然じゃんけんをしようと言われたフックは動揺する、負けたら制裁という言葉におびえていたのに当然じゃんけんをするとは如何いう事なのだろうか。

「そうだよぉじゃんけんさぁ!お前にとって一世一代の賭けをよねぇ!!!」

「何やってるんだあのドリル頭?」

漸くチェスの騒ぎに気づいたメルはそちらを見る、その時ジークは見てしまった。ラプンツェルの瞳に宿っていた邪悪で非道な光を。

「ま、まさかあいつっ!!」
「えっ如何したんだジーク!?」

「じゃん、けん!」
「えっまっ待て!」
「ぽん!」


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