第7章 第5次イゼルローン攻略戦へ 中編 出陣前のひととき
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ARつまり反省会がおこなわれた。
私はアグレッサー部隊として特殊作戦コマンドの戦い方の長所、短所を述べそれらに対する対処法の提案を行った。
AARは2日間にもおよびハイネセン帰還への帰路十分な暇つぶしになったし、かなり有意義に時間が過ごせた。
我々は4月中下旬にハイネセンに帰還した。
出撃は5日後の4月30日と定められた。
帰還したその足でニコールのもとへ向かう。
ハイネセン中心部のダンスホールで待ち合わせていた。
実に1か月ぶりに本人と会う。
無人タクシーを降りて、あたりを見渡す。
周囲は軍人やきれいなドレスに身を包んだ女性だらけだ。
彼女は多分軍服を着ているはずだと思い、女性で軍服を着ている人を探したがいない…
「エーリッヒ!」
と言われて後ろから抱きつかれる。
気づかなかった。
戦場だったらほぼ戦死だな
なんて思いながら、後ろを振り返ると質素だがきれいなブルーのドレスに身を包んだニコールがいた。
たわいもない話をしながら一緒に歩く。
出撃まで5日間。
イゼルローン攻略戦でできることはすべてやった。と思っていた時である。
あの脳裏に焼き付いていまだにとれない悪夢が起きるとも知らずに。
宇宙歴792年4月25日のことである。
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